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「No.37 血圧と薬についての愚考 」の記事のその後の状況である。
ディオバンをやめたがそんなに血圧が上がらないと思っていたが、やや頭がぽーっとする感じがしてきたので血圧測定値の時系列経過の傾向をを見てみると高めに推移していることが分かった。私は利尿薬を試したみたいと思っていたので、医師に相談して2月26日利尿薬フルイトラン2mgを朝一回服用開始した。頭の違和感はなくなって血圧・上はディオバン朝夕各80mgと同じくらいになったが下はディオバンの時より効きが弱い。
この薬は私に合わないらしく、初日から胃の具合が悪くなったような感じで喉まで違和感があり口中も苦いような味がする。胃の具合とは違う胸に不快感もある。しかし我慢して効果を見ようと服用を続けていたら、そのうち体がかゆくなり掻いて知らぬうちに皮膚を傷つけていた。また手足が痛くなる時もあった。副作用が私には強く出たようである。3月14日半分の1mg服用に変更してみたが状況が変わらないので3月16日服用中止した。血圧はディオバンをやめた時と同じ状況になった。
フルイトランはだめだが他の同系の成分が異なる利尿薬があったら試そうかと思ったが医院においてあるのはフルイトランのみということで、医療関係の情報本に長期的安全性が確認されていて高齢者に初めに処方をする薬として適当とあったACE阻害剤を試してみたいと医師に相談したら、医院にあるのはシンベノン一種のみということで3月20日からシンベノン5mgを毎朝服用開始した。
フルイトランのときの副作用が残っている感じがあったが24日にはそれもなくなった。フルイトランの名残の副作用は一週間続いたことになる。シンベノン5mgで夜測定の血圧は低くなったが、朝測定の血圧には効果が出ない感じである。医師にそれを告げるたらシンベノン10mgに増量を処方された。私は朝の血圧が高くなるのは朝服用の薬の効果が翌朝まで続かないからではないかと思うので朝夕各5mgにしたいと言ったが朝10mgをまずすすめられた。それで朝の血圧が低くならなかったら朝夕各5mgを試したらということになった。
4月11日からシンベノン10mgにしたが翌朝の血圧に効果がないので12日から朝夕5mg服用にした。私は服用効果が24時間持続に疑問を持っていたので日々の高い低いがあるのは承知だが効果なしと判断してそうした。その後の血圧測定値は日により高めの値になることもあるが傾向としては効果が出ていて朝夕の血圧ともにディオバン朝夕各80mgと同じかそれよりよいくらいになった。様子を見て朝の血圧値への効果を上げるために夕の分は就寝前にしてみようかと思っている。
これまでのトライで管理用血圧について、私なりに得るところがあった。毎回測るときによって高かったり低かったりするのだが、その時々で一喜一憂するのはやめたほうがよい。突発的に危険な血圧になるのは何らかの病気によると思われるが、通常はある期間での測定値の平均でみるのがよいと思われる。私が持っている血圧に関する本には、朝夕継続的に測定記録することがすすめられているが、そのデータをどうみて判断するかは書かれていない。傾向をみるということだと思われるが、その具体的方法として平均値でみるのがよさそうである。定かではないが高血圧症の診断区分になっている例えば130/85などの基準値も平均値をさしていると思われる。
付録: 薬について
私の持っている薬関係の本によれば
・フルイトラン(チアジド系降圧利尿剤、一般名:トリクロルメチアジド。長期の安全性と効果が分かっていると言われている。主な副作用にカリウム低下することがあり定期的血液検査が必要だが食べ物で対処可能とある。)
・シンベノン(ACE阻害剤、一般名:エナラプリル、先行薬名・レニベースのジェネリックらしい。心刺激が少なく心不全に長期的効果があることも証明されている。主な副作用として空咳が挙げられているが高齢者の誤嚥には有利とも挙げられている。高齢者にはまず初めに処方することが推奨されている。)
補足: ディオバンの血圧降下作用以外の効用は捏造か
2013.03.05
日本でもかなり多く使われている高血圧の薬、ノバルティスのアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)ディオバンを使った臨床試験論文が撤回されたそうである。KYOTO
HEARTスタディーと言われている臨床試験をまとめた論文で、降圧薬を飲む事で脳卒中、狭心症が減少すると言う内容だった。その発表をした医師グループの代表が辞職したらしい。製薬会社との癒着が疑われている。血圧降下作用があるディオバンは高価だが、付随の効果もあってよく処方されていたが今後は減少するかも知れない。
(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
No.37 血圧と薬についての愚考
(2011.02.21)
屋久島方丈記・日誌編:
No.49 管理用血圧測定値 (201105.09)
No.74 病気や薬についての情報本 (2011.10.24)
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