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  たわごと編: No.37  
  2011.02.21 血圧と薬についての愚考  
 
  一昨年の人間ドックでは受けて問題を指摘されなかったのだが、昨年の頭部MRI検査では脳室周囲白質性変化があるということだった。そのときの医師からは大したものではない、脳トレでもしたらということだった。その後定期的に高血圧の薬をもらうときに受診する医師に脳室周囲白質性変化と言われたが高血圧が関係するのかたずねたが関係ないのではないかということだった。そこで私は加齢現象の一つと受け取って数独とか脳活性化・老化防止の脳トレの本を買ってはやっているところである。

今年になってある医療関係の本を読んでいたら抗癌剤のあるものについて副作用で脳室白質性変化が起こることもあるという記述があった。それで薬の副作用について気になって長期服用したあるいは今も服用している薬が影響しているかも知れないと気がかりになった。そして一昨年辺りからなんとなく鼻の奥で服用している薬を粉々にしたときに臭うような臭いがするときがあったり今年は手や足の指先が時々痛くなったり肘や膝が痛くなったりしても加齢現象かと気にせずにいたが、もしかしたら今までの薬の影響もあるのかと気になってきた。

薬の長期服用の経過だが、私は前立腺肥大で1998年7月何mgか憶ええいないがハルナール1錠、セルニルトン2錠を処方された。1999年12月それにエフミンが追加された。エフミンは服用しはじめてから胸苦しくなったのでしばらく飲んで自分で止めた。医師にも伝えその後処方されなくなった。2000年2月ハルナール2錠、セルニルトン3錠になった。2002年3月前立腺切除するまでその薬を服用していた。前立腺肥大と言われ薬を服用し始めてから血圧が高くなってきた感じである。薬の影響かどうかは分からない。前立腺切除手術時点では最高血圧170くらいになるときもあった。

その後血圧が高めに推移するので2004年2月降圧剤・ディオバン40mg(一日一回)処方された。少し血圧が落ち着いていてたが、2008年3月のある夜頭痛がひどいので血圧を測ったら今までになく高い血圧だったのでびっくりして受診してディオバン80mg(40mgを朝夕)になった。その後少し血圧が高めになって来たように見えたので2009年6月ディオバン160mg(80mgを朝夕)に増やして今年に至った。

そして今回、薬の副作用について気にすることになったわけである。そこで今年1月24日から薬を半分の80mg(40mgを朝夕)にしてみた。1月31日まで続けたが160mg(80mgを朝夕)のときと毎日測定記録している血圧の傾向は変わらない。2月1日から薬の服用を止めてみた。止めて半月以上経つがやや血圧が高くなっているかも知れないというくらいの感じである。いままで少し血圧が落ち着いたのはプラシーボ効果みたいな感じで薬自体の効果はあまりないような印象である。そして体内に薬成分の物質だけが蓄積されているのかも知れない。家にある医療関係の本には薬を止めるときは徐々に減らせとあるから早過ぎるかとちょっと気になってはいる。

薬中止を試している中、2月16日にNHKのTV番組・ためしてガッテンを見たら高血圧についてのはなしで、いわゆる降圧剤が効かない人は6割近くいてそのうちのかなりが利尿薬で血圧が正常になるということであった。私は降圧剤の効果がない部類に入っていそうだから早速医者に行って利尿薬を処方してもらうことにしたが、利尿薬にもタイプがあるようで現在どの薬にするかは血液検査の結果待ちである。番組によれば利尿薬の効果が出るのに3週間くらいかかるらしい。心配になる症状が出ない限り降圧剤服用を止めたまま利尿薬で様子見するつもりである。

私の服用していた降圧剤の効果・副作用のほどは定かではないが、これまで長期に服用してきたのは病院で血圧が高いと言われそれを気にするようになってからである。むかしは160/95以上だと高血圧だとか最高血圧が90プラス年齢以下なら正常だとか言われていた。これなら私は家で測っている限りではほぼクリアである。突如170以上でびっくりした高い血圧になったのは何らかの他の要因があって一過性のものだったと思われる。血圧は単発の高い値にびっくりせず経時観察して傾向を見るのが良さそうである。年とってきたら170/100以上なら気にしろとか70歳超えたら180/110以上なら気にしろというはなしもある。老化現象で自然に高くなった血圧を薬で下げようと努力すると脳の血流不足で影響(例えば脳室周囲白質性変化)が出るのかも知れない。あるいは高めの血圧になった老化現象そのものの影響が脳室周囲白質性変化なのかも知れない。


補足: どれをもって要治療判定するのか
本文での血圧は病院に行ったときや家で自分で適当な時間に測っている。しかし治療対象とする血圧判定をする検査値とはどれなのかについては悩んでしまう。例えば病院で測るより家で測る方が値は低い。そして家で比較的高い値が出た。そこで深呼吸をしたら低くなった。しかし夜寝る前に測ったらもっと低くなった。何をもってその人の血圧検査値とするのか。医院での測り方や家にある医療関係の本を見れば測り直したり深呼吸した後の低い方の値で良いらしいが、その意味するところを追求していけば、その日の血圧検査値はその日の最も低かったときの値で良いということになる。ということになると身体的異常が特にないが疑わしい人について高血圧症かどうか診断するには手間がかかることになる。



付録: 薬について
本文に出てくる私の服用していた薬

・ハルナール(排尿障害改善α1受容体遮断薬)
 家にある薬の本によると副作用の一つとして血圧低下の可能性があるらしい。血圧はあげないようである。
・セルニルトン(前立腺疾患治療薬)
 家にある薬の本には特記がないので血圧との関係不明。
・エフミン(黄体ホルモン)
 家にある薬の本によると前立腺肥大にも作用するらしい、副作用の一つとして悪心の可能性があるらしく、私にそれが現れたようである。
・ディオバン(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
 ARB(ARI)と呼ばれている種類の薬らしい。ある医療関係の本では最近良く使われるようになった比較的高い薬だそうである。副作用の中には、力が入らない、手足や唇のしびれが出る、というような可能性もあるらしい。私はこれに思い当たるふしがある。ARB(ARI)はまだ長期臨床試験がなされていないので効果・副作用の検証が十分でないという情報もある。

ある医療関係の本では長期的効果と安全性から、
・1)利尿剤
・2)βブロッカー(私は脈拍60近辺なので徐脈の副作用があって使えなそう)
・3)アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)
の順に使用が奨められている。他の薬はほとんど使うことはしなくてよいということである。


(関連記事)
屋久島方丈記・日誌編: 
No.32 病院の血圧測定器  (2011.01.17)
No.48 その後の血圧と薬について  (2011.05.08)

 
 
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