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  日誌編: No.32  
  2011.01.17  病院の血圧測定器  
 
  私は高血圧の薬を常用していて定期的にある病院へ通院して診察を受け薬をもらってくる。その病院の内科受診時は診察前に自分で待合室の自動血圧測定器で血圧を測定しその結果シートを外来窓口に提出することになっている。

そして昨年9月の通院時のこと、自動血圧測定器が新しくなっているのに気づいた。以前の測定器は腕を入れるところが右側にある横幅が比較的広いタイプだったが、今回のは腕を入れるところがほぼ中央にあるタイプで、幅を決めているのは腕を入れる測定部という感じである。以前のものは前に置いてある椅子に座ると右腕で測定するかたちになる。右腕測定が前提のようだったが、今回のは左右の腕を選ばないタイプになっていて上肢に障害のある人への配慮もなされているようである。
(写真・左: 今回の新しい血圧測定器)
(写真・右: 以前の血圧測定器・現在も掲示してある使用説明にある図)


私は家では毎日血圧を測定している。何年も前に検診で血圧が高そうだと言われて始めたのだが、そのうちかなりの高い値を示すようになった。それにびっくりして病院へ行き診察を受けたら薬を継続的に服用することになった。それ以来定期的に通院しているが、自動血圧測定器で測るたびに家の血圧計との測定値の差異が気になっていた。今までのタイプのものでは家で測るよりも決まって高めになる。そこで家の血圧計がおかしいのではないかとか血圧測定の精度について疑問を持ったりしてきた。

ところが、今回の自動血圧測定器になってから三回くらい通院し測定しているのだが、家での測定値とほぼ同等になっている。私としては今回の自動血圧測定器の方が正確な値を示しているのではないかと思っている。家と病院での測定値があまり変りないことと自動血圧測定器が新しいことがそう思ってよさそうだという理由である。思うに以前の自動血圧測定器は使い方にコツがいるものだったか、もともと精度が悪いものだったか、あるいは定期検定がなされていなかったものである可能性がある。もし経時劣化があるものなのに定期検定をしないことになっているとすれば、今回のものもいずれは精度が落ちるかも知れない。

2011.02.14
補足1: 
血圧測定の仕方
最近読んだある医療関係の本によると日本の高血圧治療ガイドラインには、「少なくとも15分以上安静座位の状態」で測る、とあるそうである。そして筆者は以下の注意をするとよいと言っている。
1)ゆったりとして決まった時間に測る
  (例えば夕食後1~2時間の後)
2)必ず座った状態で測る
3)最低でも深呼吸を10回以上してから測る

以上からみると病院では血圧測定結果シートを出すのが遅くなると診察順が後になるのでカルテを医師に早く回してもらおうと行ってすぐ測るから高めに出ると思われる。待合室で15分くらい静かにしてから測って医師に呼ばれたら結果シートを自分で持っていくことにすれば少しは正しい方向になると思われる。

また、病院の新血圧測定器と家の血圧計での血圧測定結果の差が本文にあるように小さくなったのは、私が最近病院で測るとき深呼吸を念入りにするようにしたのが理由かも知れない。

2011.02.15
補足2: 医院での血圧測定手順の例
私の行く医院ではいわゆる待合室で椅子に座って診察順番を待っている。そのうちあと2~3人目くらいになると診察室前室に呼び込まれる。そして看護師が水銀血圧計で血圧を測る。必要と思われるときは体温計を渡される。

この手順だと椅子に座って少なくとも30分は静かに椅子に座っていた後に測るから血圧が落ち着いたときに測ることになると思われる。

2011.02.16
補足3: 
血圧領域判定の悩ましさ
治療対象とする血圧判定をする検査値とはどれなのか悩んでしまう。例えば病院で測るより家で測るほうが値は低い。そして家で比較的高い値が出た。そこで深呼吸をしたら低くなった。しかし夜寝る前に測ったらもっと低くなった。何をもってその人の血圧検査値とするのか。深呼吸した後の値で良いというその意味するところを追求していけば、その日の血圧検査値はその日の最も低かったときの値で良いということになりそうである。しかし最高血圧120以上なら夜間高血圧というはなしもあって何の時はという判定条件もよく分からない。

なんらかの高血圧による身体異常が見られる場合以外で高血圧症と診断するには疑わしい人を入院させて経時観察するか、携帯血圧測定記録機で一日中連続記録する必要があるように思える。もしそうなら投薬効果の判定にも同じような悩ましさが存在することになる。


(関連記事)
屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編:
  No.306 血圧計のこと  [2009(H21).05.25]
  No.265 体重計と血圧計のこと [2008(H20).03.17]

屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
  No.37  血圧と薬についての愚考  (2011.02.21)

 
 
 
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