そして毎日の日課として、朝食後犬の散歩をしてから体重と血圧を測定している。まずはその体重計のことである。身長を入力しておくと体重と体脂肪率が出るやつである。この精度がいつも気になる。右足からのったときと左足からのったときでしばしば体重が異なって表示される。足形に合わせてのっているのにである。ロードセルの構造で微妙な左右の足の荷重分布やアンバランスに弱いのか今までで最大0.6kgの違いが出たことがある。とりあえず左からと右からの値の平均で記録している。
また気温によっても影響が出るようである。長い間見ている感じでは寒い方が低く出る傾向があるみたいである。特別思い当たる節もないのに寒い日0.6kg減って翌日0.8kg増えたこともある。上記の左右ののり方とは別の原因だとすればロードセルの温度補償が怪しいのかもしれない。しかし頻繁に顕著にそういう現象が出るわけでもないから他に何か使用条件に問題があるのかも知れない。妻は買い替えようと言うがケチな私はまだまだと言って様子を見ている。
次いで電子血圧計のことである。今まで指方式、手首方式と病院で計るのと同様の測定位置の上腕方式を購入してきた。簡単に計れるのがよいと、初めは指方式を購入した。そのうち血圧が高く出るようになったので精度が問題かと今度は手首方式を購入した。指で計って高いときには手首で計って値が低くなればそれで記録することにしていた。
私が行くある病院では診察の前に自分で血圧を測ることになっている。上腕方式の固定型電子血圧計で測定する。自動的に記録用紙が出てくるタイプである。それは待合室に設置されている。冬は着ぶくれしているから上着やセーターをとりカジュアルシャツを片腕脱いだりするのだが目隠しがない。妻は人目にさらされて計るのに抵抗があると言っている。問題である。
私は投書して指方式や手首式を導入したらどうかと提案したが、精度に疑問があるから現方式がよいという回答だった。回答で妻の問題は解決しなかったが、私に自分でも何となく疑問のある指方式のものを捨てる気にはさせた。それから新たに上腕方式を購入し、毎朝の血圧測定は手首方式と上腕方式の二種類で測定することにして今に至っている。
手首式は測定時の手首の位置を毎回同じ位置に保つことが大切である。上腕方式も姿勢を毎回同じように保たないと測定位置と心臓の高さ関係がずれる。何回も計っているうちにそういう注意は出来るようになった。私の計り方では手首方式の方が高めに出ることが多い。しかし上腕方式の方が高めに出ることもある。私としては病院と同じ上腕方式を信じたい気持ち十分だが、記録としては高めのどちらかの値を採用している。
両方式で顕著に差が出るのは脈拍である。続けてすぐに計っても10以上違うときがある。同じ値の時もあるが手首方式の方が大きめになる傾向がある。サンプリング時間が短いのでその間のカウントを何倍かして測定値にしているとすると最大二拍くらいの誤差が何倍かされる可能性がある。そのせいかもしれないと思っている。
私の持っている手首方式は測定時間が上腕方式に比べちょっと短い感じがする。また血圧の測定は加圧しながらしているようで締め付けが最大になったらすぐ排気している感じがする。それに比べ上腕方式は初めに設定最高圧まで加圧して排気しながら血圧を測定しているようである。最低血圧を測り終えると一気に排気して終わる。こちらの工程は医師や看護師が聴診器を当てながら計るときと似ている。
だから私の持っている血圧計では上腕方式の方がやはり精度がよいのかも知れないという気がしている。しかし高めの値が出る傾向が強い手首方式の方も警告的で捨てがたい。測定箇所により工程や時間を上腕方式と同じに出来ないのかも知れないが、出来るのならそうしたものもあるはずである。あれば上腕方式と同等か試してみたいと思っている。
No.306 血圧計のこと (H21.05.25)