屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.306 血圧計のこと  (H21.05.25)

ある大きな病院を受診するとき、診察の前に自分で血圧を測ることになっている。上腕式の定置型測定装置が通路の横に設置されていてそこで測定する。大体は特に気を遣わず腕を差し入れて測定する。しかし冬場になると下着に厚手のシャツ、その上にセーターを着てその上に防寒着を着ると測定が上手く出来ないから私は防寒着を片側脱いでセーター下から片腕出して測定をする。

それが負担だから、病院の投書箱に手首式にしたらよいのではないかと投書したことがある。回答書が掲示板に張り出されて、精度が問題だから採用していないというようなことだった。そういうことがあって何年か経った今年のこと、妻が受診するとき診察に呼ばれるまでに血圧測定装置が込み合っていてまだ測定ができていなかった。そこで看護師が測定してくれたのだが、その血圧計がポータブルの手首式血圧計だった。

私は家で今血圧計を2ヶ使用している。上腕式と手首式である。手首式は精度に難がありそうということで買い換えたものである。それらを使って何年か比較してきたがそんなに差はないようである。多分以前より測定ロジックの改良なども行われたものと思われる。それで病院でも使用するようになったのではないかと思われる。

となれば、病院の定置型の測定装置も手首式にして欲しいものである。ポータブル型だと持っていかれたりして支障を来たす恐れがあるので上腕式も定置型が設置されているのだろうから、メーカーは病院用に手首式の定置型測定装置を開発すべきである。心臓と手首の位置関係が正確に取れるような位置決めガイドと手首式の加圧部分とプリンターが要るだけだから上腕式と基本的に大差ない。それで患者の負担は相当軽減されるはずである。

今の病院の上腕式装置は右腕で測定するようになっているが、手首式では右腕でも左腕でもよいようにするとよいと思われる。私が手術を受けたとき血圧計の加圧部は左上腕に巻かれた記憶がある。だから多分上腕式でもどちらでなればいけないということはないようである。今後、病院用の定置型測定装置はいろいろな条件の人のことを考えて同一装置か個別装置かは別にして上腕式、手首式の両方式でどちらの腕や手首でも測定できるものに変わっていくかもしれない。

補足: 中心血圧のこと  (H21.06.21)

昨日のあるTV番組で血圧のことをやっていた。注目すべき血圧には従来の上と下の血圧の他に中心血圧というのがあってこれはウォーターハンマー現象に似た反射による血圧のようである。血管が硬くなると従来の上の血圧より中心血圧が高くなる。そういう状況になると心筋梗塞や脳出血を引き起こしやすくなるらしい。

番組で実演に使用された血圧計は、上腕と手首の両方で同時に測定しているようだった。血圧測定は血圧が高くなって次に反射波が来てそれから低くなる心臓の収縮膨張の一過程を連続して行われ、血圧波形グラフとそれから読み取った従来の上と下の血圧と中心血圧の数値が出力されていた。

この血圧計は、病院にある定置型の血圧計と同じくらい大きいものだが、導入している病院や施設はまだ少ないようである。
 

No.265 体重計と血圧計のこと    (H20.03.17)


 
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