My logbook : 屋久島方丈記 
Home > backnumber目次 > 記事  
  日誌編 (with photo) ・ 偏見ご免のたわごと編  
  たわごと編: No.4  
  2010.06.14  菅氏と政治家の器量  
 
  ある人の評である。機敏に動く本能、ひとを裏切るのは当然、どんなエゴを通してでも機会はいかす。他人に嫌われようが、目的のためには他人の不幸はかまわない。培った信用を踏みにじってもてんとして恥じない云々。これは政治家の器量のうちだそうである。菅氏はそういう能力の持ち主だそうである。

私は、「屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編:No.189(2005.09.26)」の中(以下の引用参照)で、菅氏についての印象を述べている。目的のためには他人の不幸はかまわない体質を感じたということである。それが当たっていれば上記の評も当たりかなと思う。つまりやり方が汚くても自分の主張を通し良い成果を得ようとする基本的性向を持っているようだということである。

いわゆる保守系の人たちは、市民運動から出てきた人物としていわゆる左翼的信条に寄った政府運営をするのではないかという危惧を持って菅氏を見ているようである。私が感覚的に思っている菅氏の情よりは理の本性と出自の属性とどちらが支配的なのか興味のあるところである。私は自分の感覚が当たっている可能性が高いと思っている。

(以下引用)
菅氏のことである。私は江角マキ子さんの国民年金ポスター事件で、彼女が年金保険料を払っていなかったということをあげつらって、政府を攻撃したそのやり方を見て印象を悪くしてしまった。それまではエイズの証拠ファイル事件に見るように正しいことをしがらみにとらわれず追求する人間と見ていた。しかし国民年金問題では、ただのモデルの仕事をした人間を自分の主張を押し通すために生贄にする体質であると感じてしまった。

それ以来菅氏がものを言うとすぐ、弱い立場のものでも自分の主張のためには踏みつけにするのではないか、本質からかけ離れた論拠で人を攻撃することによって自分の主張への反論を口封じしようとしているのではないかと勘繰るようになってしまった。江角マキ子さん以外にも大衆受けを狙ってあるいは踏み潰すために個人攻撃をして人気と地歩を築いてきたのではないかという思いが抜けないのである。物言いをするときに見せる笑い顔を素直に見ることができないのである。
(以上引用)

補足1:
2010.06.22 
菅氏、ゴーン氏は首切り上手と非難
日産が回復したのはゴーン氏が従業員のリストラを大量にしたからだというような演説をして氏の高給を非難したらしい。またまた怪しげな論拠での人の攻撃のようである。(負け戦でも一億玉砕した方がよいというむかし何処かにいたような人間と相通ずる思考形態の持ち主のようで気味が悪い。)

補足2:
2010.10.01 
菅氏は攻撃するときだけ元気
薬害エイズ問題の時のように相手に非があり攻撃するときは元気。そしてその気分が抜けないのか、総理になって自分が問いただされる立場になっても説明を尽くすより口を封じれば勝ちというように相手の過去の言葉を持ち出して攻撃する論法が目立つ。ただ総理になりたかった人間で確固たる信念は持っていないように見える。

補足3:
2011.02.02 
菅氏、野党時代と言うこと矛盾が続出
昨日の国会中継でも指摘されていたが、野党時代政権の言動を非難していたその内容と同じことを自分が政権をとったらやっている。その場のディベートに見かけ勝ったからと言って信頼や理解を勝ち取れると思ったら大間違いであるということに菅氏は早く気づくべきである。市民活動家は政権を攻撃し自分たちの関心ごとを訴えるに熱心だが、権力を握れば自分たちが攻撃目標になることもあると想定していない偏った正義漢なのではないかと誤解させるところがある。心ある市民活動家は苦々しく思っているのではなかろうか。

補足4: 言い訳が多い感じ
2011.05.02
震災・原発事故対応での動きがパフォーマンスとの批判のある中、TVで内閣の報道担当官だかなんだかという元TBSキャスターらしき人を呼んで菅首相の実際の姿を語らせようという報道番組があった。首相やその人の振る舞いに関するコメンテーターの批判に対しその人は首相も自分も一所懸命やっていると抗弁気味に答えていたが、私の印象では首相もその人も結果に対する反省を口にするよりは自分は一生懸命やっているし間違いはしてないと言い訳することが先行する性格であるように見えた。自分は頭がよいから間違っていないと言っているような感じである。ちなみにその人はオウム事件で捜査陣を出し抜くような取材行動をして社会問題になった番組の元キャスターで、かつては菅氏に共鳴してその選挙の応援もしたことがあるそうである。首相の誘いで報道担当官になったらしいが自分が頭がよいと自信持ち過ぎが類は友を呼んでのことかも知れない。批判を真摯に受け止める気概もなく密室的突発決断をしまたそれをよしとする首相やその取り巻きはその独善性に気づいていないようである。

補足5: 菅氏の裏切り作戦の成否は
2011.06.02
本日菅内閣不信任案が否決された。直前までは成立もある様相だったが、鳩山氏が菅首相と早期退陣の約束を取り付けたということで民主党内大勢は不信任案反対に流れた。かつて自民党総裁選で亀井氏が小泉氏と政策協定を結び降りたあと、首相になった小泉氏が協定無視を決め込んだ例がある。今回の鳩山氏はかつての亀井氏のような役回りを演じた可能性がある。あるいは不信任案通過に足る人数には少し勢力が足りないとの読みで、鳩山氏・小沢氏が今後の菅首相の身動きを制約するために不信任案に賛成しないことと引きかえの約束を取り付け不信任案否決後公表する作戦に出たのかも知れない。その場合菅首相の裏切りは見通されていたことになる。

補足5: 総理記者会見で言ったのは個人的意見
2011.07.23
菅首相は脱原発宣言を総理記者会見で行ったあと閣内統一見解でないことが明らかになってそれは自分の個人的見解と言い逃れた。外国では総理が公式記者会見で発表したことを真に受けていたところすぐそれが政府の方針でないことが知れて、一国の総理が公式記者会見で発表することの重みの軽さに日本の信頼性が疑われている。

総理の器量についてはさて置いて、会見出席の記者連中のことである。菅首相の都合が悪くなると個人的意見と言い逃れる性癖を知っていながら、記者会見でそれは個人的意見か内閣の統一見解か質さない。個人的意見と判明した後もそれなら首相は閣内の一致した見解はどいうことだと問わない。記者連中は首相が個人的世論操作に公式記者会見を利用していることに怒らない。情けないことである。


(関連記事)
屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編:
No.144 どこかで見たこと [2004(H16).05.17]
No.189 三人のこと  [2005(H17).09.26]

屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
No.39 疎い理由の一つかも (2011.03.07)


 
 
back
「My logbook : 屋久島方丈記」は、「 My logbook : 屋久島生活の断片」の
日誌編 と 偏見ご免のたわごと編 の 継続版です。
My logbook : 屋久島生活の断片」の ご案内
日誌編 と 偏見ご免のたわごと編 (2010.05.31までの記事)
屋久島釣り場案内
妻関連の「SpinCom」と「SpinCom Gallery」