屋久島生活の断片・日誌編
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No.229  羊のいろいろ」のこと(4)  H19.11.12)

東京・南青山での展示会「羊のいろいろ」(10月30日〜11月4日)を終えて帰って来た妻がいろいろ出来事や感想などはなしてくれたことの一部を紹介する。

展示会の写真はSpinCom Gallery No.15にもあります。

見に来てくれた大部分の人が染めた羊毛の作品かと思っていたようだったが、いろいろの種類の羊のナチュラルの毛を梳いて色違いを混ぜ合わせ色を調整し、それを紡ぎ糸を作って織ったり編んだりしたものだと説明すると驚いていたそうである。ほとんどの人が見てから最後に言ってくれたのは優しい感じがするということだったそうで、作り手として気持ちが通じ嬉しかったとのことである。

ある日学生かと見える女性が入ってきたので話しかけると、観光で韓国から来た日本語に堪能な人で、見てくれたあとで韓国では見たことがないやわらかく優しく暖かな感じであると誉めてもらったそうである。芳名帳にお名前をと言ったら、ハングルで「すてきですね」とも書きましたと言って漢字とハングルで名前を書いてくれたそうである。それには後日、通りすがりの人か一人のご婦人が入って来てそれを見て、私は韓国籍の者だがハングルで「すてきですね」と書いてある。ハングルを見て嬉しかったと言っていたというおまけもあったようである。

また通りすがりの人で2年前の前回も来た、今回も良かったと言ってくれた人が数人いたそうである。これらの人はいつも会場の前を通り道にしていて、何をしているか興味を持って見ている人のようである。そういう人の目に留まり入場してくれたことも嬉しい収穫だったようである。

私が嬉しかったのは、どこかに置いてもらっていた私が作るのに協力した案内ハガキを見て、織りをやっているご婦人が高齢の自分でも見に行けそうな素敵な感じに引きつけられやって来た、と言っていたと聞いたことである。そのご婦人に妻が色の配合の仕方や仕上げの仕方を説明したとのことだが、最後に期待に反しない内容だった、受講料も払わずいろいろ教えてもらってありがとうと言われ、これも嬉しいことだったそうである。

No.178  「羊のいろいろ」のこと(1) (H17.10.10)
No.179  「羊のいろいろ」のこと(2) (H17.11.07)
No.227  「羊のいろいろ」のこと(3)
 (H19.10.15)


 
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