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  偏見ご免のたわごと編:  No.363
団塊世代が後期高齢者に_介護・医療の2025問題  2025.03.05
  3月1日NHKテレビを見ていたら「ニュースなるほどゼミ(どうなるあなたの介護・医療問題)」というトーク番組をやっていた。私は当地に移住して来て何年かしたころ将来屋久島でもそういうことが問題になるだろうと気になっていた。そしてその当時屋久島をこういう町にしたらよいのではないかと考えたりしていたことがある。

そのころ考えたことを平成13年の正月に「新年の夢のこと」と題した記事にしたのだが、その内容は屋久島をこういう風にしたらどうかということである。高齢者が最期を迎えるまでを安心して楽しく住める島、高齢者が日本一移住して来たい島を目指すことを基本方針として、高齢者施設や居住施設と合わせ介護・医療従事者の育成施設を設置あるいは誘致することにより高齢者と若者が共存できる島にしたらどうかという案である。

あれから4半世紀、その当時にその通りとは言わないがそういう問題意識で取り組んでいれば屋久島は介護・医療の2025問題を心配しないでよい島になっていたかも知れないなどと思ったりしないでもない。妻は戦後生まれの団塊世代だし、私は戦争で出産数が減る前のそれなりに団塊的な世代であるあるから2025問題は私たちにとって深刻な影響をもたらすかも知れない気がして先行きどうなるかと気になる時を過ごしている。

クルマの運転に高齢者排除の思想を感じるような認知機能検査などで田舎でクルマによる移動の自由を制限がきつくなると買い物やゴミ捨てに支障を来すし、高齢者の動きが鈍れば介護・医療問題を助長することになる。見方によれば田舎ではクルマは農機具みたいなものである。屋久島交通特区など設定して高齢者島内特別運転免許でも制定したらどうかという気がする。国は高齢になっても働いて欲しいらしいが、その反面では移動の自由は国の制度で縛るということでは、介護・医療対象者を増産することになってしまう気がする。若者は島を出れば返って来ない。高齢者が増えて老々で暮らして行かなければならない将来がすぐ到来するのではないかと心配しながら私などは暮らしている。


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屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編:
  No.33   新年の夢のこと  [2001(H13).01.01]
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