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  偏見ご免のたわごと編:  No.294
スマート機器_説明書の字が小さく虫眼鏡がいる  2024.04.08
  妻が携帯翻訳機を購入したときのことである。付属の虫眼鏡で見ないとよく読めないような小さい字の説明書のまず充電という記述に従って充電しようとしたが、いままでの他の機器などではすぐ出る充電状態の表示も出ず反応しない様子である。それなら起動してみようと電源スイッチを押してみるのだが反応がない。付属の充電ケーブルが悪いのかと他の使用しているケーブルを使ってみるのだがそれでも反応がない。

そこで販売会社に状況を伝えどうすればよいか問い合わせたら、充電ケーブルを他のものにして試してダメならケーブルを交換するというような返事だった。ケーブルについてはもう使用出来ているケーブルで試しているのが通じていないし自分のところで売っている商品に対する情報を把握していないであるいは商品知識がなく販売しているような印象だった。

そこでネットで似たような不具合とその解決方法がないかと探してみた。そうしたら類似商品のポケトークでも同様問題が多発しているようで、その対応策も出ていたのでそれを真似て、反応なくても15分以上充電を続けそのあと電源スイッチを数分押し続けたら起動した。電池が完全放電状態で送られて来たので保護回路が働いた状態で起動しなかったようである。付属の説明書の充電の項目にはそういう状態で納入されるにもかかわらず、そういう場合どうするかの操作方法の説明が書かれていなかったわけである。販売店はそういう不具合を把握していなかったとは考えにくいから、ただ売らんかなでやっているのかも知れない。

虫眼鏡で見ないとよく読めないような小さい字の説明書については最近購入したスマートウォッチについても言える。こちらは充電はすぐ出来たから問題なかったが、翻訳機やスマートウオッチやその他小型のスマート機器については総じて付属の説明書の字が虫眼鏡で見ないと読めないくらい小さい。それと説明の内容も簡潔すぎるというか操作をどうしたらどうなるという説明が不足している。ボタンごとこの操作は何をするためでタッチしたらどうなるとかスマホの関連アプリでこうすればこういうことが分かるようになるとか、実際の使い様はこうだという具体的説明がない。トライアルアンドエラーで自分で会得せよという感じである。

むかし会社時代に所属部署である電子機器を購入した際の取扱説明書はほとんどが手順を追って細かく書いてあった。私はいまもそういうのを期待しているのだが、それがいつからか取扱説明書だけで取り扱いに精通できないものが目に付くようになって来た感がある。取扱説明書は本来他の資料を調べなくてもそれだけで完結していないといけないのではないかと思っているデジタル化社会に乗り遅れ気味の年よりの私としては最近のスマート機器の習熟に苦労する。そういう感覚の高齢者がどれくらいいるか知らないが、世の中のDX化はそういう人間や何の知識や関連機器も持たない人間には何かめんどくさい仕事あるいは作業が増えてしまいそうでなかなか敷居が高いのではないかという気がする。


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