何年も前、花のつく木のカタログを見ていたらモモイロシャリンバイ(ベニバナシャリンバイの別名らしい)とあった。わが家に野生のシャリンバイの木がありそれは白い花をつけるので赤っぽい花をつけるシャリンバイがあれば面白いかなとその苗木を買って植えた。その木が花をつけるようになったら花のかたちが星形で花びらの先がシャリンバイのように円くない。これはシャリンバイの仲間ではなさそうだから番号を間違えて注文したのかも知れないと思ったが何の木か調べるでもなく今まで過ごして来た。
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学名:Pseuderanthemum laxiflorum
キツネノマゴ科ルリハナガサモドキ(プセウデランテムム)属
種名:プセウデランテムム ラクシフロルム(通称・祇園) |
ことしは9月になったらその木に花がいっぱいついているのが私の目を引いた。そこでネットで花のかたちと色から何の木かと調べようと紫の花の木で検索してみた。出て来た写真の花のかたちと色を見ながら該当するものがないか探したら、多分この木ではないかというものが見つかった。フィージー諸島原産のプセウデランテムム・ラクシフロルムという低木の花木のようである。
プセウデランテムム・ラクシフロルムの説明としては、キツネノマゴ科ルリハナガサモドキ(プセウデランテムム)属の常緑小低木、原産地はフィジー諸島、樹高は60~120センチくらい、葉は披針形(笹の葉のような形)で向かい合って生える(対生)、開花時期は8~10月くらいで葉の脇に花径3cmくらいの濃い赤紫色をした花をつけ花冠は筒状で先が星形に5つに裂けて開く、とあった。
また英名はアメジストスターということだが、紫色の星形の花のかたちからその名がついていると思われ、わが家の庭の木がつける紫の花のかたちとぴったりな名前だからその木はプセウデランテムム・ラクシフロルムで間違いないようである。
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屋久島生活の断片・日誌編:
No.168 木の花のこと [2005(H17).05.09]
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