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この夏、居間のエアコンを新しいものに交換した。私たち夫婦が年をとって耐性が衰えたのか気象傾向が暑めになって来たのか知らないが、6~7月エアコンを使っていても熱中症気味になることが多く補水液などを飲んでやり過ごしていたのだが、何かよい対策はないかと考えるようになった。居間にはやや部屋の広さには少し容量不足かもという当時あるメーカーの100Ⅴ用では最大容量だった機種が付いていたのだが、今回それを別メーカーの200Ⅴ用で部屋の広さに適合する容量のエアコンに交換したわけである。
交換が終わって使い始めてから数日の夕刻、リモコンをいじったと同時に「故障です」という音声があって「ピーピーピー」と警報音が鳴った。そのときはエアコンにしか気が回っていなかったので、これはエアコンの故障だと思い込んで取説を見てみたのだがピー音がするときの対処法については載っているのだが音声については記載がない。ブレーカーをオフにしても状況は変わらない。そこで気づけばよかったのだが、エアコンがおかしいと他に気が回らなくなった私は工事してくれた電器店にエアコンがおかしいと連絡してしまった。
電器店の社長さんが来てくれてエアコンから音声が流れることはないと言われたが、エアコン側から聞こえたと思い込んでいた私は傍に音声を発する機器など思い当たらないと言い張ってしまった。おかしいと主張する私に翌日仕事が終わってからメーカーに問い合わせてみたりして来てくれることになった。
来訪を待つ翌日も何度か同じように警報音が鳴った。そして夕刻、電器店の社長さんが来てくれたのだが、やはりエアコンから音声は出ない、何か音声を出すものがあるのではないかと部屋の中を眺め渡したところ天井近くに取り付けたある火災のときのけむり探知の火災警報器があやしいということになった。そこで警報器のチェック用のひもを引いてみたのだが「正常です」という音声を発した。だが警報器は何かの拍子に「故障です」と言って「ピーピーピー」音を発するかも知れないと社長さんがメーカーにスマホで問い合わせたところ、故障のときそういう警報をだすという回答だった。そこでその警報器の取説がないか探してみたら見つかってそこにはそういう記載があった。
けむり探知の火災警報器は設置が義務付けられた2006年ころに取り付けたものである。途中1回電池交換してある。そして今回チェックひもを引っ張った限りでは「正常です」との反応だが、設置からかなりの年数(多分17年くらい)経っているので劣化が進んで何かの拍子で「故障です」ということになるのではないかということになった。警報器は新しいものを注文することにして、怪しい警報器については電池を抜き見てくれを維持することにした。以後、警報音は鳴っていないからエアコンが鳴ったと思ったのは間違いだったわけである。
けむり探知の火災警報器の音はかなり大きいので部屋で反響していたようで、私はエアコン交換直後でもあり、てっきりエアコンから発しているものと思い込んでしまったようである。以上、ひと迷惑な私の失敗談である。
補足: エアコンのリモコン赤外線_けむり探知器誤動作の原因になるか
2023.11.03
ネットで今日たまたま見たのだが、パナソニック独自の光学解析技術で開発したけむり検知部(光電式2種)という記事があった。光電式とは、周囲の空気が一定濃度以上の煙を含むに至ったとき、火災信号を発するもので、広範囲の煙の累積による光電素子の受光量の変化により作動する。
火災により煙が発生すると送光部からの光が遮られ受光部の信号出力が変化することを火災信号に利用しているということなので、エアコンのリモコン赤外線が悪さをして誤動作が発生している可能性があるのではないかと思われる。リモコンを操作したときに故障音声を発するのだからその可能性が高いのではないか。
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No.150 ピー音アラーム_どれが鳴っているか (2022.06.27)
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