20年くらい前のことだが、妻の紡ぎ・染織仲間の友人とその知人たちが来島して、知人たちが縄文登山をするという日、友人は縄文登山をしないということで、妻はその友人を染織関連で屋久島で知り合ったひとの店に案内したことがある。そのとき店の周りにフェイジョアの咲いていた。妻はきれいだと思って挿し木にしたらどうかと私にフェイジョアの枝を貰って来てくれた。
私はその枝を挿し木したのだが、根付かず枯れてしまった。多分それから何年か経って種苗業者から通販で苗木を購入して植えたのだが、その木が成長して今年初めて花をつけた。種から育てて花が咲くようになるまで5~6年かかるらしいのだが、私が見逃していないとすればわが家では苗木を植えてから花をつけるまでに多分10年かそれ以上かかっていると思われる。
私は植えたらあとは水や肥料など何もやらず自然に任せ成長するのを待つだけである。だからか育たず枯れるか成長するにしてもその速度は遅いと思われる。今までにいろいろ植えたがわが家の土地に合わないのか購入した苗木が育ったのは数えるほどしかない。そしてその一つがこのフェイジョアである。
実がなるかとそのあと観察を続けることにして、次に10日くらい経ってから見たのだが花が実になる部分から落ちてしまったようで花柄とその先の多分花托の軸状のものしか残っていなかった。あとで園芸本を見てみたらフェイジョアは自己結実はしないとあった。同じ種類の苗木2本植えてあるのだが今後も結実はしないということらしい。
ちなみに、フェイジョアはフトモモ科の常緑果樹で丸い形の葉は表面が光沢感があり裏面は銀白色、開花時期は5~6月で花は食べられる。実は10月下旬~11月上旬頃に収穫出来、洋ナシのような味わいということである。
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屋久島生活の断片:日誌編:
No.244 コポルのこと [2008(H20).06.02]
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