三ヶ月に一回、屋久島の清掃業者のひとが浄化槽を定期点検が来てくれるのだが、この3月に来てくれたとき、浄化槽の蓋のロックピンが劣化で破損してガタガタになっていると言われた。その隙間から蚊や何かの虫が入って繁殖するということで、殺虫剤を入れてくれたそうである。だがそれがどのくらいの間効果があるかも分からない。また点検の日の夕方浄化槽周りを通ったら臭いがする。破損したピンのためその取付孔との間に出来た隙間から内部の臭気が漏れて来ているのかも知れない。そこで応急処置としてパイプ補修テープを蓋に張り付け孔を塞いだ。他のピンも劣化は進んでおりそのうち破損すると思われる。
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灰色の方が破損し外れた旧いピン、
黒い方が2部品になっている新しいピン |
上がピン交換前の状態、下がピン交換後の状態 |
そこでピンを交換できないかとそのあとネットで浄化槽の蓋を調べてみたら、わが家の蓋はマークから旧ベスト工業のものだと分かった。浄化槽は25年以上前に設置したものなので、もうその会社はなくなったかあるいはどこかの会社に吸収されたのかと思ったが、そういう情報は出ていなかった。だがその会社の蓋と同じ仕様の蓋を販売している店はあったがそこでその蓋用のピンは見当たらなかった。
そこでピンだけを販売しているところがないか調べたら、ピンは2種類いくつかの店で売られていたがわが家の蓋用ではないので、写真にフック部分が写っている1種が見た感じでわが家のピンのフック部分と形状が似ていたのでダメもとでそれを注文することにした。品物が届いてチェックしたら、蓋の外側の部品と内側の部品からなり蓋のピン孔の外側に付ける部品を内側に付けるフック部品の孔に嵌合させるようになっている。ところが試しに差し込んでみたら入らない。そこで内側のフック部品の穴をドリルで少し広げ、外側部品の差し込み部もバリ取り程度にヤスリをかけ入るようにした。
それから浄化槽の蓋と合わせてみたのだが、旧いピンがもう25年以上も開閉動作を繰り返して来たためか蓋の内側の穴の周りがすり減っていて、新しいピンの内側用フック部品の鍔の径が比較的小さいので蓋裏との当たりがしっかりしない箇所もある。そこで薄いプラスチック板を四角くハサミで切ってその中心辺りに鍔内径くらいの穴をあけワッシャー代わりとした。そして蓋の外側部品を内側のフック部品に挿入するとき塩ビパイプ用接着剤を使い接着させた。それで蓋にロックピンとして取り付けられたわけである。5月には毎年一回、点検とは別に清掃業者のひとが浄化槽清掃に来てくれる。新しいロックピンになって蓋のロックを回すとき今迄みたいに壊さないかと心配しなくてよくなったと感じてくれたらうれしいことである。
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屋久島生活の断片・日誌編:
No.286 浄化槽点検のこと (2010.02.01)
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