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  偏見ご免のたわごと編:  No.018
何とかして仕事をしてもらいたい_GoToキャンペーン 2020.07.17
  コロナ禍の下、外出その他行動の自粛をした生活をしていると、生きて生活して行くのに関連した仕事や行動以外は本当はなくてもよいかも知れないというようなことを考えたりする。鹿児島県の主要産業である観光はひとが明日の活力を養う非日常の気分転換のためにある。そして屋久島なら例えば縄文杉登山がある。

そういう類の趣味に類する行動とそれを支える物資やサービスは究極的には本当はなくてもひとは生きて行ける。だから生存と楽しみを天秤にかければ、究極は生存のために必要な仕事やサービスとそれを目的とする行動以外しないで我慢することになる。

そういう生存のために危険なことは回避しようとする人がほとんどなのだが、中には粋がって楽しみを追求して命を失う危険を冒す人間も出て来る。そういう行動は大多数のひとの嫌がる行動だが、それはそれである程度人類に貢献する一面はある。何をすれば危険かの知見を安全を求めている人類に与えてくれるからである。

むかしテレビドラマの金八先生でフグが食えるようになったのはヒーロー気取りがいて大丈夫だと言ってどこかの部分を食った。そういう強がり者が出て来てはそういうことを繰り返しているうちに大丈夫だったものと死んだ者が出て、どこを食ったら死ぬということが分かって来たのだというようなはなしだったという記憶がある。

いまは科学が発達したとは言え、ウイルスがひとに与える影響を事前に完全予測することは出来ないのだから、粋がって自分のしたいことを勝手にやる人間がいて他人にうつさずいろいろな知見を与えてくれるなら彼らはヒーローになれる。しかし大勢に悪影響を与えるとなると一転面倒な困った人間ということになってしまうわけである。むかしもいまもそういうことの繰り返しで知見や知恵を積み上げて来たのかも知れない。

さて、その試みの一つがGoToキャンペーンだと思われるが、これは万全の安全対策をしながらヒーローになることを公的に呼びかける性格を持っている。観光旅行者は運が悪ければ感染するが、キャンペーンはそれを覚悟の上で旅行するひとの背を押す施策なわけである。

文明と文化の発達の成果であるいまの社会では究極的には生存のために必要な仕事やサービスではない観光やその関連の仕事に従事する人がいかに多いかを考えれば、その存続のために余裕のあるひと達に楽しみのためのお金を使ってもらいたいわけだが、国民が考えるリスクと呼び金のトレードオフの結果がその成果を左右することになると思われる。

鹿児島県では旅行者の安全のための施策はどうなっているのか気になるところだが、いまの時点では越境旅行は控えてというような印象である。まだ補助金などで手当てできるのかも知れないが、新型コロナウイルスの影響が数年にわたるとなった場合の感染リスクを極小化しつつと経済活動をどう回していくのかの方針・施策がどういうものになるのか気になるところである。

私個人としては楽しみや所用での移動や宿泊の安全がとても気になっている。自分として動いてよい環境になったと思える日までは行動自粛はし続けると思われる。特に交通機関や宿泊施設の安全対策アッピールがあまりよく伝わって来ないのが気になっている。

補足1: 
感染対策が気になる
2020.07.24
屋久島の縄文杉登山客だが、23日は212人、24日は478人という情報を見た。登山目的以外を含めると来島観光客はもっと多い人数になると思われるが、受け入れ条件や感染対策の実情がどういうものなのか気になる。住民が安心できるよう毎日の受け入れ状況や対策内容、それらに関連した住民への注意事項を毎日放送でもして欲しいものである。与論島でクラスター発生ということを聞くと、リスク回避したい高齢者としては行動範囲どの辺までなら、来島者やその濃厚接触者と遭遇しないで済むか気になっている。

補足2: 
マスク着用拒否_その論拠は自分の思いみたい
2020.09.15
飛行機のある乗客がマスクの着用を促されそれを拒否して騒いで飛行機から降ろされた事件が私の知るところ2件報道された。マスクについては、専門家会議では症状がなくてもマスク着用することを提言している(熱中症を考慮し十分な距離を取れる場合を除く)。また、WHOは無症候の感染者から感染拡大を広めないためにマスク着用を推奨している。つまりマスクは、自分がかからないためにするのではなく、他人に感染させないために着用を推奨されているわけである。

これに対し感染リスクが低いのでマスクをする必要はない。マスクをしない権利もある。また利用者にマスクを着用を求めている場でそれを受け入れない者は場のその調和を乱す厄介者として退場させるのはおかしいという批判もある。しかし私が思うに、専門家たちがいまあるデータを分析して出した見解は専門家たちが納得する新たな証拠で覆されてはいないようである。そういう状況で、おかしいと言っているひと達の論拠はマスクは必要ないという主張をただ自分もそうだと思っているということのようである。

いずれは新たな証拠によってマスクをしても意味はないということになるのかも知れないが、いまは自分のためではなく他人に感染させないためにマスクをすることが必要だと各人が理解しそれに沿った行動をするのが、普通のまともなひとのやり方ではないかと思われる。


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