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先日また血液検査で腎機能関係の検査値が基準オーバーということで、少々落ち込んだ気分になったのだが、ある本に以下のようなことがあってやや気を取り直している。基準範囲は自分でない他人大勢のデータから決められたものである。それぞれの人にとって適正値の範囲は異なる。自分が何の気になることもなく元気に動けるならば、自分の検査値は身体の調整機能の働いた結果であり、基準から外れたからといって気にすることはないということらしい。
しかしCKDの解説本を見ると、あるところまでは悪化は自覚はなく進行しある悪化時点からは進行の勢いが一挙に増すということである。なんか安心はできない気になるわけである。またCKDに高血圧はよくないということだが、その高血圧とはどういう高血圧なのか気になっている。
血圧上は180、下は110までは降圧剤は必要ない。そう言えるエビデンスがあるということを述べている本もある。高齢者は身体が必要な値に調整してそれなりの血圧になっている。そして低い血圧のひとより180のひとの方が死亡率が低いということもあるらしい。CKDのひとも血圧上は180、下は110まではそれが身体の調整機能によるものなら高齢者になって尿頻度が増えたくらいで他に何の自覚症状もなければ腎臓機能は正常に働いているということなのか、あるいは血圧上は180、下は110まで大丈夫というはなしは腎臓には通用しないのか私は気になっている。
血圧上は180、下は110までは問題ないというはなしでは、心臓とか血管系の疾患について触れているが腎機能に触れているものがないような印象があるからである。血圧は腎臓の影響が大きいと言われているのだから、血圧に腎臓機能の影響が含まれるのは当然、すなわち腎機能も含めての上は血圧180、下は110までは問題ないということだと私は思いたい。高血圧と腎機能悪化の悪循環という通説と血圧は上は180、下は110まで問題ないという説がどう違うのかあるいはどう関連しているのか知りたいものである。
もし血圧上は180、下は110まででも腎機能を含めた調整機能が正常に働いていて、その血圧に関係なく腎機能が悪化するならば、その原因は何なのか。コレステロールだって高い方が長生きだというはなしもある。人間いつかは死ぬわけで身体の機能が低下していく。いわゆる自然のなせる老化の一つとして腎臓の老化はどういうものなのか、それがCKDなのか。そうだとしたら老化のスピードを遅くするにはどうしたらよいのかということになるが、CKDの本などによれば、塩分とタンパク質の制限、適度な運動がその解なのかと思える。
そういう理解でよいのかどうか知らないが、高血圧にしろ腎機能低下にしろおまえは要注意と言われれば、高齢者としてはあまり先がない現実を自覚せざるを得ず何となく憂鬱である。私にはまだ覚悟が出来ていない。
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