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先日テレビ番組で就職氷河期に該当するひとびとの正社員化を進める政策についての論議を見ていたら、就職氷河期と言われるころ政治がみんな就職できるようにする対策を怠ったことが少子化の原因の一つであるというようなはなしもあった。多くのひとたちが結婚し子どもを持つ生活が得られなかった。だからその世代の子どもは減少した。そしてその子の世代も子供を持つ生活を得ることに負担を感じているかららしい。
私は少子化は、十分な収入の仕事を得られないと止められないと感じている。また社会の構造が核家族化したことも少子化に影響していると思っている。子どもの面倒を見てくれるひとを同居で養っている例えば親のいる家族は少なくなって、それぞれが核家族となってそれぞれの家計を賄わなければならない。また介護の面倒を見る同居家族もいない親が介護が必要になれば、離れて生計を立てていた子供が離職しなければなくなったりして収入を失ったりする。こういう事態に陥る不安も少子化に影響していると思っている。
そして少子化対策には、核家族がその家計を賄える収入の仕事を得られること、その仕事を続けられること、そのための子育て負担の軽減が現役世代に必要である。一方現役世代が離職しないで済む離れた核家族の高齢の親などの介護支援システムと収入確保(年金など)も必要である。そういうことは政治も社会も大体は分かっているわけである。
しかし政府がいろいろ試みてはいるがいまだ成果は薄く、国民みんながそれなりの仕事についてそれなりの収入を得ることもなかなか難しいというのが現状である。就職氷河期に該当するひとびとの正社員化も焼け石に水だができることは試みようということだと思われる。そういう状況の中でずっと危機意識を感じていた政治家などから神頼みに似た産める女性頼みで産んで欲しいみたいな言葉が出たりするのも不思議なことではないのかも知れない。
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屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
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