ヤスデが屋久島で大量発生し始めたのは十数年前だが、わが家でも出始めてから市販の粉薬を家全周のの基礎コンクリ立ち上げ部に撒いていた。役場でも駆除職員を雇いヤスデの移動経路になりそうな道路や空き地などを草払いしたり粉薬を撒いたりしていた。また個人の家などについては駆除を依頼すると家の周囲や敷地に接する道の縁などに粉薬を撒いてくれていたが、いつの頃からか役場の駆除作業は薬液散布になった。
そのころからかどうか定かではないが、役場で申請すると粉薬を無償支給してくれるようになった。ヤスデが蔓延し駆除の依賴が多くなりすぎて役場の職員がすべてに対応出来かねるようになったからかも知れない。当初は一回に二袋支給してくれていたが、何年か前から一回に一袋に変わっていまに至っている。また粉薬は緑色をしていたが昨年か今年あたりから茶色になったようである。
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写真・左: 使用後 |
写真・中: 支給された粉薬とわが家の散布用容器 |
写真・右: 散布直後の粉薬
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わが家では役場からもらってきた粉薬は家の基礎コンクリ立ち上げ部の直下全周に撒くのだが、撒くときは粉薬を小さな穴がいくつか開いた蓋のある容器に移してさらっと撒く。一袋で三回くらい撒ける。一回撒いても雨や風その他で細かい砂状のものにまぶしたと思われる薬剤は効力がなくなるようである。もう数えきれないくらいの回数撒いたが何袋か撒くと残滓の砂状のものが溜まってくる。それが気になってきたら掃除をするのだが、残った砂状のものを掃き集めて捨てる。そしてまた粉薬を撒き始める。ヤスデの出る時期には粉薬散布、ときに残滓の掃除というのが定例行事になる。ここ数年はヤスデがほとんど年中出るので通年行事になりつつある。
いまは多分ヤスデの出方の程度が異常に多いと思われるときだけ、役場に予約依頼すると駆除職員が薬液散布に来てくれるようになっていると思われる。わが家でもいままでに薬液散布を何回かしてもらったが、大体は近所で車とひとが来て物音がするので様子を見に行ったら、近所の家から駆除依賴があったということで薬液散布に役場職員が作業に来たところで、わが家もそれに便乗して同時に薬液散布してもらったものである。今年も5月後半にそういう機会があって家の基礎コンクリ全周と敷地のヤスデが潜んでいそうなところと敷地に接する道の縁に薬液を散布してくれた。その翌日には雨が降ったが、6月にかけて出始めた孵ったばかりのような小さなヤスデが多数家の周囲の基礎コンクリ部分で死んでいた。そのあとヤスデの出る数が激減しているから今年の薬液散布は効果抜群のようである。
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