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イスラム国の人質事件が報道され始めてから、「No.260:好きになれないやり方あるいは投票行動の背景(2015.01.12)」の記事の後に補足としてその記事の内容・好きになれないやり方という見方からの感想を追加していた。
補足1: 粋がるのも怖い(2015.01.22)
安倍首相の中東訪問中にイスラム国が日本に人質の身代金要求、支払わなければ殺害と予告。昨年日本人が拘束され家族に身代金要求があったことは知っていただろうに、情勢認識の甘さから出たか安倍首相が中東訪問国でのウケ狙いのようなイスラム国と戦う国を支援するとの一言が今回の事態を招いたとの見方がでている。そうであればまたいっときのウケを狙って粋がって後で苦境に立つようなことをしたことになる。それにしてもなぜこの時期唐突に中東訪問することになったのかと裏を気にする向きもあるようである。対テロ戦線に日本が引き込まれなければよいのだが。
補足2: 敵の敵は味方とばかり政権攻撃の輩(2015.01.27)
野党の議員やリベラル気取りのひとたちに、イスラム国人質事件で人質救出に配慮すら示さず政権攻撃の機会到来とばかりイスラム国を利するような政権攻撃をする様子が見られた。共産党は国家の危機にそれはまずいと党内引き締めに動きその効果は出たが、民主党は上層部が引き締めに動いたものの一部にその効果が及んでいないようである。今の時点で執拗に攻撃する輩はものごとの軽重が分からない単細胞かそうでないならば不穏分子かも知れない。冷静な分析と批判・提言は必要だがなじるだけのような発言は慎んで然るべきと思われる。
そして2月1日には人質ジャーナリストの後藤氏が殺害されたとの報道があった。私は日本がいまの世界で孤立せずそして国力を消耗せず上手く立ち回りときが過ぎてみたらここに日本ありと誇れる国になっていることを望んでいる。そしていまの野党のやり方には失望しているし現政権のやり方にも一抹の不安を感じている。自衛権についてだが仕掛けられても相手の成すに任せてやられるままで良いということはないというのは自明であるから、あとは実際どうするかということである。私は仕掛けられたとき以外戦争はしないという方針のもと戦争は出来る国であるのが当然と思っている。集団的自衛権論議とはその実際の論議である。だから論議はすべきであり、その内容とその結果の法制がどうなるかということが重要だと思っているわけである。政府・与党および野党には今度の事件で議論の方向が偏向しないようにして日本の将来を考えた議論をして欲しいと思っている。
(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
No.226 自衛権_個別的も集団的もなさそうだが (2014.05.26)
No.260:好きになれないやり方あるいは投票行動の背景 (2015.01.12)
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