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  日誌編: No.241  
  2014.09.01  手紙_米良美一さんのCD  
 
 
娘から宮川彬良(ピアニスト/作曲家)、米良美一(カウンターテナー)の共演CD「手紙」が送られてきた。米良さんのサインが入っている。娘が米良さんと大学の同級生でいまも交流があるのでサインをもらってくれたようである。なにかに2014年7月にCDシングル「手紙」(荒木とよひさ作詞、宮川彬良作曲)をリリースという情報を見たことがあったが、送られてきたのは8月だから4曲入りのこのCDがそれに当たるのかもしれない。

私たち夫婦宛の米良さんサイン入りCD

タイトルの「手紙」という曲は、男性が自分が死んだら自分を忘れてもいいよ、そして君は新しい人生を得て幸せになってほしいというような意味の歌詞である。私は知らなかったが、NHK大阪制作の「今夜は見せまっせ」で神野美伽が歌い大反響を呼んだ曲だということである。そして米良さんたちが東日本大地震の被災地ボランティアの慰問でこの歌を歌うためにカラオケを録音し、毎回のステージでそのカラオケで歌っていたのだが「手紙」を聞いて共鳴した多くのひとから歌のCD録音はないのかと言われたのがCD化の切っ掛けになったようである。

娘は東京でネイルサロンをやっているのだが、ある回に誘われてネイルのボランティアとして参加したのだが、そのときのステージで「手紙」を聴いた人たちがすすり泣いていたそうである。歌を聴いていた娘もそれで涙が出てきてしまったと言っていた。やさしくあたたかい歌声が震災で特に夫や恋人などを失った女性たちを癒やしたものと思われる。

このCDの歌詞は男性が忘れてもいいよと女性に語りかけるものだが、私は忘れてもいいよと聞けば「その日のまえに(重松清著)」の七話目で病気で亡くなった奥さんが夫に残した手紙が何度も書き直して最後はひとことの「忘れてもいいよ」だったというはなしを思い出してしまう。この言葉は男性が言うより女性が言う方が切ない感じがするので、私としてはCDの歌詞も女性が言うかたちにして高音で歌ってくれたらもっと素晴らしい感じになるのではないかと思ってしまった。


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