My logbook : 屋久島方丈記 
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  たわごと編: No.165  
  2013.05.06 地方の公募人材の成果が芳しくないらしい  
 
  4月下旬だったと思う。私は用足しをしていて見られなかったのだが妻が、TVでかつてある県の知事をしていたひとが行政改革のために人材を公募しても期待通りの成果が出にくい理由について述べていたと、その内容を教えてくれた。それは妻の受けた印象からのものだが、私たちもそういうことを話しあったりすることがあるので間違ってとってはいないと思われる。

一流の人材は中央で成果を挙げ評価を受け活動しているので地方に回ってこない。公募で地方に来る人材は大方は二流である。また地元有力者のコネなどで不本意なひとを押し込まれたりすることもある。選ばれたのだからそれなりに有能ではあるから多分全てがそうではないらしいが、最後まで行政改革を成し遂げる能力あるいは意識に不足があるということである。だから公募で通っても成果が中途半端になっているというのがそのひとの見立てである。

当地でも都会からやって来て、あれをやっていたこれをやっていたと言ってそれを認めてチヤホヤして欲しいみたいなひとを見かけることがある。ほんとにやれるひとなら都会でそれなりに成果を挙げているはずだが、都会で通用するほどの成果を挙げられないから、意識してか否かは知らないが田舎で一旗挙げようとかあるいは諦めて田舎で優越感に浸ろうとして田舎に来たように見えるわけである。田舎での公募ではこういう人材が集まる可能性が強い。でもそういうほとんどのひとはかの知事によれば結局は田舎でそういうひとも居るなという程度で終わるひとだということのようである。

しかしながら、そういう野心のあるひとや都会で後れをとった野心のないひとの中にも田舎でまだまだ役立つ有能なひとはいるはずである。中学や高校を出て島を離れてしまう子どもがほとんどの当地では、残った人材を助けるUターンやIターンの有意のひとの助けが必要ではないかと思われる。私はあまり信じていないが田舎のひとは権威や肩書きにとらわれず人を見る傾向が強いとよく言われる。もしそれが本当なら今までとは違った本質的改革に役立ちそうなひとを見分けて助けを借りたらと思わぬでもない。


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