My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編  ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.136  
  2012.12.03  喉の赤い鳥・ノゴマ  
 
 
11月21日のこと、庭の芝生のなかをスズメかというような鳥がつついているのが見えた。何気なく見ていると喉のあたりに赤いのがちらちらするので、これは珍しい鳥かもしれないと写真を撮った。持っている屋久島の鳥の本にはそういう写真が載っていないのでネットで喉の赤い鳥を検索してみたところノゴマという鳥であることが分かった。

ノゴマ

ネットの記事によれば、ノゴマという和名は野・原野に生息するコマドリということで付けられたようである。目立つ赤い喉で土地により日の丸とも呼ばれているのはオスで、メスの多くは喉が白いがたまにその面積は狭いが赤いのもいるらしい。見る記事によってスズメ目ツグミ科あるいはヒタキ科の鳥と分類されている。全長15.5cmくらい、体重16~29gで、上面は緑褐色、胸から腹部にかけての下面は白っぽく、側面は褐色がかっている。眼の上の眉斑、下の顎線が白く目立つ。嘴の色は黒で肢の色は薄いオレンジ色とある。日本三鳴鳥(コマドリはウグイス、オオルリ)のコマドリの流れを汲むのか、ノゴマのさえずりも大変美しいとあったのでYouTubeで聞いてみたが澄んだきれいな音色だった。


ノゴマの分布・飛来状況についてもネットの記事によると、主に夏季に中華人民共和国、ロシアなどで繁殖し、冬季は東南アジアへ南下し越冬する。日本では主に北海道に夏鳥として4・5月に飛来し繁殖するが、岩手県早池峰山でも繁殖例があるらしい。本州以南では渡りの途中に飛来し低地や山地の藪や海岸近くの草地でまれに見られるが、南西諸島では少数が越冬するということである。屋久島では旅鳥か冬鳥ということになりそうである。

わが家の庭では11月ころから旅鳥か冬鳥か知らないが飛来する鳥の数が多くなっている。珍しいと思ったときは写真を撮ろうとするのだが、カメラを用意する間にいなくなってしまうのでなかなか撮れない。今回は屋久島の鳥の本にも写真の載っていないノゴマを撮れたのは幸運だったのかも知れない。春ごろにもわが家の庭には旅鳥・夏鳥が来ているようである。昨年3月には何回目かのヤツガシラがわが家の庭に来た。初めて飛ぶ姿を見たとき南方のインコもそんな感じがあるが始祖鳥のような印象だったからその姿を撮ってみたいと思っているのだがチャンスに恵まれない。

2011年3月のヤツガシラ


(関連記事)
屋久島生活の断片・日誌編:
    No.166  ヤツガシラのこと  [2005(H17).04.04]
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