My logbook : 屋久島方丈記 
Home > backnumber目次 > 記事  
  日誌編 (with photo) ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.80  
  2011.12.05  わが家の犬は小さな子も怖くない  
 
  わが家の犬はおとなしい性格である。犬種によるのかも知れないが私たち夫婦の気の持ちようが反映しているかも知れない。初めて会った人に近寄って行くと大きい犬なので警戒されるが、犬は飛びついたりじゃれたり舐めたりしない。ただにおいをかぎに行く。多分それを憶えるからか次からはにおいのかぎ方もさらりとして来てすぐ対面して座るようになる。撫でて欲しいのだと思われる。ちょっと撫でられるとそれで満足するのかすぐ離れる。しょっちゅう会って慣れた人には撫でられると終わるまで腹を出し寝転んでしまう。そういう慣れた人が作業していて気づかないとそちらを向いて座る。長く気づいてくれないと諦めるが、見かねて私が挨拶して気づいてもらたりする。


私たち夫婦は何年も前のことだが、小学校の通学路パトロールのスクールガードをやったことがある。犬を連れて通学路の県道を適当に散歩するだけしかしなかったのだが、大きな犬の割におとなしいので小学生がなれて撫でてくれたりしていた。その中に犬にさわりながら一緒に歩く子もいたりして、車の人がそれを面白げに見て通ったりしていた。そのうちの一人の子が中学生になってから会ったときなどは通学自転車を下りて分かれ道まで一緒に歩いたりしたのだが、今は高校生になって会う機会も少なくなった。

2~3年前から近所の子どもがわが家の犬に興味を示し始め、散歩の途中で会うと声をかけ合うようになった。お母さんが犬が苦手なようでその素振りに敏感な子どもも犬に近づけないでいた。何回も会ううちに大丈夫と言ってリードを押さえているときにおっかなびっくりながら背中にさわれるようになって距離を縮められるようになった。その間に犬は子どもに慣れてしまった。それから徐々に子どもは頭を撫でたり首に手を回したりするようになった。犬はおとなしくしているからそれを繰り返すうちに子どもの警戒感もなくなって今では首のそばに寄り添って散歩が出来るようになった。

最近はもう一人小さな子がわが家の犬に興味を持ってくれたようである。散歩の途中で会うと距離を取りながらも後を追いかけて来たりする。何回かして一人でそばに寄って来れるようになったのだが、まだ接触するくらいの距離でにおいをかがせる勇気は出ないようで犬が寄って行くと後退りする。今は手を伸ばしてちょっとさわれるようになったところである。その子の体重は犬の三分の一くらいであるが、お母さんはわが家の犬に安心してくれているのですぐなれると思われる。

わが家の犬はじゃれたり飛びついたり舐めたりもせずおとなしく人に危害を与えるようなことはしない。よく人に寄って行くのだがそれはにおいをかぐためのようである。なれていない人については、においを憶えたり確認できればもう関心を失ったようにそっけなくなる。警戒感を強く出している人に会ったりしても友好的に近寄ろうとするが私たちがそれを制止する。何回かそうしているうちにそういう人に会っても近寄って行かなくなる。何か特徴を憶えてしまうのか他の似たような素振りの人にも近寄って行かないこともある。条件反射的行動なのかもしれないが、メンタリズムの技術を体験的に会得したのではないかという気がしないでもない。慣れた人、子ども、警戒オーラを出している人、初見の人など見分けて対応しているように見えて、私は内心よく出来た犬だと面白く見ている。


(関連記事)
屋久島生活の断片・日誌編:
    No.195  スクールガードのこと  [2006(H18).07.03]

屋久島方丈記・日誌編:
    No.111  レオという犬と暮らした日々  2012.07.02

  
 
 
back
「My logbook : 屋久島方丈記」は、「 My logbook : 屋久島生活の断片」の
日誌編 と 偏見ご免のたわごと編 の 継続版です。
My logbook : 屋久島生活の断片」の ご案内
日誌編 と 偏見ご免のたわごと編 (2010.05.31までの記事)
屋久島釣り場案内
妻関連の「SpinCom」と「SpinCom Gallery」