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今年も妻の友人から大量の本が送られてきた。家の本を整理したいと古本店に見積ってもらったら思ったよりもべらぼうに安いので売るのをやめているというはなしを聞いて、町の図書室の購入予算が少ないらしいので寄付できる本があったら送ってくれと頼んでいたものである。こういうことは今回だけではない。何年も前から何回も送ってもらっている。
本を送ってくれる人の家族は仕事柄もあって購入する本や贈られる本など多いようだが、全て保管しておくのは大変だからか置いておく必要のない本は読んだらすぐに放出するようである。多分購入したり献本されてもちょっと見で読む気にならなかったものなのか読んだ形跡のないものもある。読んだ形跡があるものでも新しいものは一度読んだらもう読むことはないと判断した本だと思われる。
わが家でも移住して来てからは、たいした数は読まなくなったが購入したほとんどの本を放出している。雑誌は移住当初からその後ある時期からは単行本も合わせて放出しているが、これからの人生でもう一度読むということはないと思うからである。読まないでとっておくと場所がいるし、積んでその多さをを誇る気もないから、読みたい人がいたら読んでもらった方が良いと思って図書室に持って行っている。
私は移住直前、わが家にあった学術書や仕事関係の参考書数百冊を後輩のためにと所属部門の図書に寄付してきた。移住したら過去とはおさらば、もうそういう本にお世話になることはないと思ったからである。それ以外の本は近くの古本チェーン店に引きとってもらったが、限定本などもあって高く買い取ってくれるかと思ったら新しさと見てくれだけが評価基準のようで二束三文だった。何十年かで集めた千冊余の本がこの値段かなとがっかりした。それも当地で本を寄付することに繋がっている。
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屋久島生活の断片・日誌編
No.20 図書室のこと [2000(H12).09.17]
No.106
暇な生活のこと [2002(H14).10.21](写真の注記)
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