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一年くらい前にあるBTOショップから購入したPCが故障してひと月くらいたった。旧いPCを押入れから出して救急対応はしたが使用ソフトはこのPCに対応していないので、ワードパッドとオープンオフィスとメールとブラウザくらいしか使えない。それも故障するかもしれないとしまい込んでいたものなので安心して使う気分にならない。バックアップデータの入っている外付けHDDも復旧に備えて常時使いたくない。そこで変更データはすべてUSBメモリにバックアップしながら最低限の作業だけやって日を過ごしていた。
故障して思い知らされるのだが、PC、特にHDDは故障するのが当たり前ということのようである。対策でHDDをRAID化とかSSDにするというのもあるようだが、TVのようにほとんど故障しないPC、データを神経質にバックアップしないで済むハード・ソフト一体でのシステムの開発はできないものなのかと思わずにいられない。
ハードやソフトの中身をいじくりまわさないユーザーの私に言わせれば、現状のような負担をかけるPCは未発達製品ではないかと思われる。また現状、個人でデジタルの文書やデータを完璧に保全するには費用がかかりすぎる気がする。結局PCは一過性情報取り扱いあるいは途中計算等の道具であり、帳票等なくなって困るものは紙媒体でバックアップしなければ安心出来ないようである。その証拠か、PCを使っているとこれは書き留めておいてなどと出てくることがある。
さて、以下は冗長ながら経過の記録みたいなものである。
7月の8日にPCがCドライブを認識しなくなってサポート窓口に連絡、あれしてみよとのやりとり数度でHDDが破損したらしいということで修理センターに送れとのことである。送る前に旧いPCを押入れから取り出し最初にMSの無料ウィルス対策ソフトをダウンロードし、次いでUbuntuをダウンロードしてCDに焼いた。そのCDを使って故障したPCのデータ用HDDからそれまでにバックアップした以降に変更した重要データを外付けHDDに移し、元のデータは消去した。結構面倒な手順だった。
翌日に送ったのだが、数日たってもなんの知らせもない。電話するとHDDを交換してテスト中とのことである。すぐ送り返されてくるかと思ったら一週間たっても音沙汰が無い。また電話すると他にも不具合があって部品取り寄せ中で明日着く予定ということである。それを聞いてまた一週間、音沙汰無いのでまた電話したら新たな不具合が見つかってCPU部品を取り寄せ中途のことである。数日後、確認の電話を入れるともうすぐ着くのでテストしてよければ送るということで、結局7月31日に送り返されてきた。
修理記録にはシステムドライブ用HDD、マザーボード、電源を交換したとある。早速セットして電源を入れるとBIOSは立ち上がるがOSは立ち上がらない。HDDは認識している。サポートに電話して言われることをやってみたが埓があかずまた修理に出してくれということである。
故障してから一ヶ月近い、いい加減我慢の限界である。メーカーによっては一日修理をうたっているところもある。新規購入納期は注文後二日くらいとかいうことになっているが、修理日数が長くかかるのはビジネスモデルとしていかがなものか。前のがおかしくなったから新しいのをすぐ納入して欲しいという要望には対応していながら、使っているのがおかしくなったからすぐ使えるように修理して欲しいという要望には対応していないのはおかしいはなしである。
待ちくたびれた私は8月に入り何日かして新規購入納期二日、一日修理を掲げているメーカーのPCを注文してしまった。本記事はその新PCで作成している。修理に出しているPCは戻ってきたら買取してもらうつもりである。もうBTOショップに買取見積も済ませた。戻ってきたらすぐまた同じ相手に三度目の送り出しをしなければならない。故障PCは今度のメーカーPCより三割方安いものを買ったのだが、そのまた三割くらいが買取査定価格である。安物買いの銭失いと妻に言われている。
補足: 修理OK確認して (2010.08.10)
追加修理として光学ドライブとSATAケーブルを交換したそうである。今度はOSが立ち上がった。データ用HDDのデータを削除しフリースペースをクリーンにして買取に出す準備完了した。
BTOショップについての感想である。BTOショップは部品を集めて組み立てるが、組み立てをする人は現物合わせの職人みたいな感じかもしれない。設計や組立工程の品質管理がなされているメーカーと違って、腕により出来栄えに当たり外れが出てくるようである。
(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
No.11 今度は外付けHDD故障 (2010.08.23)
No.110 予期せぬシャットダウン頻発にいらいら (2012.06.25)
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