春から夏にかけ女王バチを捕獲してしまえば、働きバチは羽化せずそんなにスズメバチが出回らないと思っていたのだが、8月になって多分働きバチと思われるハチが多く飛び回るのが見られるようになってトラップに大量に掛かる日もでてきた。それを見てこれから新女王バチが越冬するまでの間の推移がどうなるのか興味が出てきたので、引き続きトラップに掛かる状況を見ていくことにした。
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8月31日 初めて50頭以上掛かった時の状況 |
多い日、例えば8月29日昼〜31日昼12時ころまでに大きいオオスズメバチ57頭。(30日夕刻5頭だったからほとんどはそれ以降に掛かったと思われる。トラップの中で互いに敵対し噛み合うのもいるようで胴がちぎれているのが2頭あった。) 9月1日昼12時ころまでの一日間で50頭。はじめて日に50頭も掛かっておどろいたものである。7月13日で一旦掛からなくなったあと、再度掛かり始めた8月9日以降の状況を以下に表にしておく。確認時刻は大体正午(ただし多数掛かっていない日は頭数確認しないこともある)。雨の日、強風の日にはあまり掛からずその後の晴れた日などに多く掛かる。
日付 |
8.9 17
25 29 31 9.1 2
3 5 6 8 10
13 15 18 24 25 27 30
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頭数 |
25
19 15 24 57 50
30 21 15 5 13 4
7 23 5 29 38 18
49 |
日付 |
10.1
3 4 6 10 12 16
18 20 24 27 11.2 8
13 18 ・ ・ ・ |
頭数 |
27
11 8 15 29 27 30
8 31 51 24 30
7 8 1 ・ ・ ・ |
8月のまたの掛かり始めから11月18日までの捕獲数は754頭(ほとんどがオオスズメバチ)である。11月30日、もう大丈夫かと思って敷地の縁の垣根などの枝切りをした。12月1日もした。スズメバチは出現しなかった。そして11月18日以降今までトラップにも掛かっていない。5月から7月13日までの捕獲数は187頭、その後8月にまた掛かり始めてからの捕獲数は754頭だから今年トラップを仕掛けてから捕獲したスズメバチの総数は941頭である。
当初女王バチを捕獲すればその後の働きバチの出現数が減るのではと思っていたが、トラップを仕掛ける時期が遅かったのかトラップに誘引されるハチの率が飛び回るハチの総数に対しあまり高くないのか、女王バチより働き蜂の方が行動半径が大きいのか、などと思ってみるがなにしろ昨年以前よりも見かけるスズメバチの数は多くなった。捕獲で数が減る効果よりトラップに誘引され数が増える効果の方が勝っているのかもしれない。来年は女王バチが出始める前からトラップを仕掛けてもう一度女王バチ捕獲の効果を確認してみたい。
参考: 地震との関係のこと
妻が地震に関係ないかと言っていたので、8月9日から9月1日までの頭数確認時期とその前後の九州・沖縄地方の地震発生時期を時系列的に並べて関連性を見てみたが、地震を予知してあるいは地震を感じて行動活発化しているかどうかよく分らない。種子島、奄美大島近海で発生している前後には多く掛かっているが、石垣島や沖縄近海で発生の前後には多く掛かっているときといないときがある。しかし妻は地震説にこだわっている。
No.269 スズメバチトラップのこと(1) (H21.06.01)
No.271 スズメバチトラップのこと(2) (H21.06.29)
No.275 スズメバチトラップのこと(3) (H21.08.10)