残りの15頭は中でもちょっと小さめで頭楯の突起が明らかに左右端の2個、腹の縞模様が大きいオオスズメバチと同じなのでオオスズメバチの働きバチと思われる。当地では5月頃から働きバチが羽化しているようである。もしかしたら他のスズメバチにも働きバチが混じっているかもしれない。
6月半ば以降は掛かるハチの数も少なくなってきた。我が家が活動圏内にある女王バチの捕獲が進んで働きバチも新たに生まれなくなって来ているものと思われる。
|
全体 |
|
165 |
(6月24日現在) |
1 |
オオスズメバチ |
(50mm大) |
45 |
(最後の捕獲日:6月22日) |
2 |
オオスズメバチ |
(30mm大〜以下) |
15 |
(最後の捕獲日:6月23日) |
3 |
ヒメスズメバチ |
(30mm大) |
25 |
(最後の捕獲日:6月24日) |
4 |
コガタスズメバチ |
(30mm大〜以下) |
80 |
(最後の捕獲日:6月24日) |
以上から営巣密度あるいは行動範囲を推定してみる。現実との対応には自信のない数字遊びのようなものである。まずオオスズメバチだけで見てみることにして、行動半径1kmだとすれば営巣密度は14.3/平方km(=45/3.14)。営巣密度7.5/平方kmだとすれば行動半径は1.4km(=root(45/(7.5*3.14))。
次に、捕獲スズメバチ全体で平均的に見てみる。スズメバチの種類ごとに行動半径は異なると思うが同じと考える。ヒメスズメバチとコガタスズメバチの女王数もオオスズメバチ並みと考えると、79(=(25+80)*(45/(45+15)))。そして行動半径1kmだとすれば営巣密度は39.5/平方km(=(45+79)/3.14)。営巣密度7.5/平方kmだとすれば行動半径は2.3km(=root((45+79)/(7.5*3.14))。
今年12月ともなれば我が家中心の捕獲済み半径内に外から新たな女王バチが入り込んで越冬することになる。そして来年はまた我が家にその女王バチが飛んでくるわけだが、その数がどれくらいになるのか楽しみである。来年の5〜6月またスズメバチトラップを仕掛けてみるつもりである。
補足: 6月25日以降の捕獲状況 (H21.07.18)
|
全体 |
|
187 |
(7月18日現在) |
1 |
オオスズメバチ(大) |
(50mm大) |
46 |
(最後の捕獲日:7月 9日) |
2 |
オオスズメバチ(小) |
(30mm大〜以下) |
17 |
(最後の捕獲日:7月 4日) |
3 |
ヒメスズメバチ |
(30mm大) |
34 |
(最後の捕獲日:7月 8日) |
4 |
コガタスズメバチ |
(30mm大〜以下) |
90 |
(最後の捕獲日:7月13日) |
また今回の捕獲作戦での毎日の捕獲数は、
以下のとおり。来年からは5〜6月に捕獲するだけでよさそうである。(なお、今回使用したカルピスは3パック)
|
日付 |
〜6.3 |
4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 |
1 |
オオスズメバチ(大) |
28 |
0 2 2 0 4 3
1 0 0 0 1 0
0 1 0 1 0 1
1 0 0 0 |
2 |
オオスズメバチ(小) |
5 |
2 1 1 0 0 0
0 0 0 2 0 0
0 0 3 0 0 0
0 1 0 0 |
3 |
ヒメスズメバチ |
3 |
4 0 1 1 3 3
3 0 1 0 2 0
1 0 0 1 0 0
0 0 2 0 |
4 |
コガタスズメバチ |
30 |
4 7 4 4 1 1
0 2 6 5 3 1
0 0 1 1 0 1
0 2 5 2 |
|
日付 |
26 27 28 29 30
|
7.1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 |
1 |
オオスズメバチ(大) |
0 0 0
0 0 |
0 0 0 0 0
0 0 0 1 0 0 0
0 0 0 0 0
0 |
2 |
オオスズメバチ(小) |
1 0 0
0 0 |
0 0 0 1 0
0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0
0 |
3 |
ヒメスズメバチ |
0 3 1
0 0 |
3 1 0 0 0
0 0 1 0 0 0 0
0 0 0 0 0
0 |
4 |
コガタスズメバチ |
2 0 3
0 1 |
1 0 1 1 0
0 0 0 0 0 0 0
1 0 0 0 0
0 |
No.269 スズメバチトラップのこと(1) (H21.06.01)
No.275 スズメバチトラップのこと(3) (H21.08.10)
No.283
スズメバチトラップのこと(4) (H21.12.14)