屋久島生活の断片・日誌編
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No.257  出さなかった賀状のこと  H20.12.22)

ここのところ毎年干支にこじつけた写真とざれ歌をつけた年賀状を出している。今年も来年の丑年に絡めたものにしようと秋口当たりから考え始めて11月の初めには案が完成した。しかし身内に不幸があって来年の年賀状は出さないことになった。しかし作成したものは記録として残しておきたい。

    出さなかった2009年・丑年の年賀状
 くろげうし やしなうさとに めずらしき
           とうぼうこうし にわさきよぎる
  (黒毛牛 養う里に 珍しき 逃亡子牛 庭先過ぎる)

出さなかった2009年の年賀状は丑年に絡めて牛を題材としている。屋久島では牛を育てる仕事もやられている。個人の牧場や牛を一時期預かる町営の牧場もある。そして私の住む集落では牛を飼っているところが比較的多いようである。

年賀状の背景写真は屋久島のある牧場の風景である。その中央に子牛の写真を配置してある。私が屋久島に引っ越して来てしばらくしたころ、どっどっどっと地鳴りのような音がしたと思ったら、庭先を子牛が何頭も過ぎって行った。すぐ外に出て追いかけてみたら一頭だけ家のそばに立ち止まっていた。それが写真の子牛である。

それからも子牛たちは群れを成して家の付近を走り回った。多分飼っていた子牛が逃亡して来たに違いないと区長に電話で通報したら、しばらくして車で来た飼い主が子牛を集め一団にして連れて行った。その手際よさに感心しながらそのとき私はなるほど牛を飼う里にはこういうこともあるかと面白がった覚えがある。

No.209  ざれ歌年賀状のこと (H19.01.08)
No.233  初の年末年始のこと (H20.01.14)


 
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