屋久島生活の断片・日誌編
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No.209  ざれ歌年賀状のこと H19.01.08)

ここ3年ばかり年賀状デザインは同じようにしている。干支にちなんだ写真にざれ歌をセットにしたものである。

          上の写真は、2007年・平成19年の年賀状
まごむすめ むすめにつまと さんだいの
                                          いどしうまれと むかえるいどし

   (孫娘 娘に妻と 三代の  亥年生まれと 迎える亥年)

亥年なので写真の三種の植物はイノシシ(猪)ちなむものである。こじつけである。歌との対応としてはイノシシも傷つくという名の猪切茅(イギリガヤ )はさだめし切れ味鋭い娘、猪独活(シシウド)は独活(ウド)の漢字のイメージから妻、日陰猪子槌(ヒカゲイノコヅチ)は猪子だから子どものイメージで孫娘ということだとは後付けの理由で、私の調べた範囲ではイノシシの付く名の植物が三種しか見つからなかったからこうなっただけである。

 2006年・平成18年の年賀状

 かんれきの としにうまれし わがいぬと
               はやごたびめの はるをむかえつ
 
(還暦の 年に生まれし わが犬と
         はや五たび目の 春を迎えつ)

戌年なので犬の写真である。我が家の犬は私とともに同じ年を生きているということである。犬については2005年・平成17年に作ったざれ歌もあるので年賀状には関係ないが付録で載せておくことにする。我が家の犬はこちらが気がつかないで横になっていたりすると、いつものこと例えば散歩を催促するときに手や腕の辺りを鼻先でやさしく突っつき上げてくる。舐めたり乗っかったりして来ないところがよい。対面しているときは、前足片方を挙げて手や腕に乗せて来る。

ときくれば おもいだせよと やわらかに
                                          つんつんいぬの はなのつめたき

(とき来れば 思い出せよと やわらかに つんつん犬の 鼻の冷たき)

 2005年・平成17年の年賀状

 とりどしの とりにみたてて おくるべし
       わがにわにさく ごくらくちょうか
 
(酉年の とりに見立てて 送るべし
           わが庭に咲く 極楽鳥花)

酉年を迎えるにあたって、我が家でだいぶ前に植えた白い花の極楽鳥花が初めてその年咲いたので、干支にちなんだ年賀状デザインを思いついた。翌年の戌年も干支がらみですんなり行ったが、亥年はいささか苦しい。この先続けられるかどうか自信はない。

次も年賀状に関係がないので付録である。平成19年の歌会始兼題「月」が発表されたと新聞に出ていたのを見て昨年初めころ一つ試しにと作ってみた歌である。もちろん「XXXXや 根岸の里の 侘び住まい」に似て山の名と地名をいろいろ代えても形になる歌もどきだから応募はしていない。我が家から見えるモッチョム岳の裾から昇った十五夜あたりの月を写真に撮ったのを思い出して作ってみたものである。

 やまかげを つくりてあかし モッチョムの
        すそからのぼる やくしまのつき
 
(山影を つくりて明し モッチョムの
          裾からのぼる 屋久島の月)

No.233  初の年末年始のこと  (H20.01.14)
No.257  出さなかった賀状のこと  (H20.12.22)


 
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