屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

No.233  初の年末年始のこと  H20.01.14)

私たち夫婦は昨年12月で結婚38年になった。そして今回結婚以来初めて夫婦二人で年末年始を過ごした。結婚当時は私の両親兄弟と同居、その後子どもが生れ、その後母が亡くなり、そして兄弟が結婚して家を出てから20年くらいは二人の子どもと父の5人暮らし、13年まえに娘の結婚と息子の就職を機に私たちと父の三人で屋久島に移住、平成11年に父が亡くなってからは私たち二人の世帯となったが、毎年末年始に子どもが来島して年末年始を二人で過ごすことはなかった。今回は娘の方は子・孫娘が受験で正月も塾通い、息子の方は子・孫娘が生まれて日が浅いので旅行は敬遠、ということで誰も来ない結婚以来初めての夫婦二人の年末年始となったというわけである。

  ドーナツ状のフェルトに
   松の枝を結わえた松飾り

さりとて、何か特別の過ごし方があるわけではない。平静と変わらぬ生活をしているのだが、そのなかでもちょっとしたことが面白かったりする。その一つが、妻が羊毛でドーナツ状のフェルトの作り方を昨年習ってきたのだが、それを松飾りにしてみたいということである。そもそもはクリスマスのリースの土台にしようというのが教えてくれた人の狙いだったようだが、我が家ではクリスマスには縁がない。それで松飾りにでもすると面白かろうと思ったようである。私が松の枝を切ってきて、二人であれこれ言いながら適当に結びつけたらそれらしい形になった。ほんの30分にも満たない短時間だが二人で作っているときは面白く楽しかった。

 子年に合わせ、(ミッキー/ミニーマウス)の
 写真とそれにちなんだざれ歌

こらとゆく ディズニーランド はじめての
    きねんのクッション ぬいしひもあり
(子らと行く ディズニーランド 初めての
     記念のクッション 縫いし日もあり)

はなしは変わって年賀状のことである。私はここのところ干支にこじつけた写真とざれ歌をテーマにして作成している。今年は子年である。昨年9月頃からネズミに関連する何かないかと考えていたのだが、当地で私たちがネズミに絡んだ話題はない。そこで思い出したのが、俗っぽいのだがミッキーマウスである。そしてミッキーマウスといえばディズニーランドである。そういえば子どもたちが小学校の頃初めて連れて行った。そのとき妻はミッキーマウスのハンカチを買ってきた。そしてそれで娘と息子用に二つの記念のクッションを作ったことがあった。それを年賀状にしたのだが、今年は子どもたちの小さい頃を思い出し、また私たち夫婦の若かりしときを懐かしむものになってしまった。

(左):紅茶のテトラバッグとそれを見て思いついた針山  (右):小籠や容器を利用した針山

さて、年が明けてからは時間があった妻がまた面白そうなことをやり始めた。昨年人に貰ったテトラティーバッグがあって、その使い終わったものを見ているうちにそういう形の袋を作ってその中にくず糸を詰めてみたらどうかと思いついて、むかし織った布を取り出しフェルト化してそれでくるんで針山を作っていた。リサイクルで小物を作っておいて人のお世話になったときなどにちょっとしたお礼がわりにしようということである。くず糸やしまい込んでいた布を取り出してあれやこれやと考えながら作るのが楽しいようである。どこかのアイデアのパクリかもしれないが、昨年はキャンドルの容器やバターを小分けして入れる容器や手編みの小籠などを使って針山を作っていた。その続きらしいが、むかしから私なら見逃すちょっとしたことにも好奇の目を向けたり発想したりするところがあるのだが、そこが私にはない面白いところである。

No.209  ざれ歌年賀状のこと (H19.01.08)
No.257  出さなかった賀状のこと  (H20.12.22)


 
 Home   back