屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

 
No.24 マリア岳のこと(1) (H12.10.15)

10月初旬小島の教会で結婚式があるとかあったとか言う話を聞いた。その教会に関連する話を妻から聞いたことがある。その教会からも見える屋久島南部のシンボル・モッチョム岳に連なる山耳岳についての話である。

屋久町小島にある
シドティのサンタ・マリア教会

私の妻の友人の知り合いで妻と面識がある人がいる。その人の夫は中部地方の芸術大学の先生である。その夫が仕事でイタリアへ行くときにその人も一緒に行った。それがひょんなことで屋久島とつながることになった。

カトリックを信仰しているのか定かでないがもしかしたら信仰に関係があったのかもしれない。あるいは仕事の関係か、あるいはまた偶然かもしれない。いきさつは知らないが二人はイタリアで屋久島の小島にある教会のイタリア人神父と知り合ったそうである。

左の高いのが割石岳
右端とんがりがモッチョム岳
マリアに見えるという耳岳
(中央のとんがり)

小島の教会は1708年の鎖国時代日本入国を目指して来た宣教師シドッチが日本上陸をした磯の近くにある。神父は教会から有名なモッチョム岳のとなりにキリストをやさしく抱く姿のマリア岳が見えると言っていたそうである。それからのいきさつは知らないが二人は日本に帰ったら神父に会いにそしてマリア岳を見に行こうと思ったとのことである。しかし仕事にまぎれ何年か経ってしまった。そしてその後屋久島に来たそうである。すでに神父は亡くなっていたが確かに二人はモッチョム岳のとなりにマリアの姿を見たそうである。

妻がその人と名古屋で会う機会があった時、屋久島に移り住んだのを聞いていたその人はそのことを妻に話してくれた。話す機会を待っていたそうである。モッチョム岳のとなりにマリア岳があるって知ってましたと聞かれたが妻は知らなかった。帰って見てみた。そう思ってみるとそう見える。それが耳岳だった。妻は以来マリア岳とひそかに呼んでいる。

No.241  マリア岳のこと(2)  H20.05.05)
No.242  シドティ上陸場所のこと  H20.05.05)

 
 Home   back