屋久島生活の断片・日誌編
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No.14 台風対策のこと(1) (H12.08.01)

今年はじめて台風(6号)がかすめていった。屋久島へ越してきて2年目の平成8年に台風の直撃をくらったことがある。風速60何メータといわれる強烈なやつだった。北進してきた台風が屋久島にあたり西に曲がった。その進行経路図の曲がり点のあたりが我が家だった。

Photo(左):
 雨樋斜めパイプ飛散4ヶ所
 戸袋カバー膨らみ固定外れ
Photo(右): 
 コロニアルはがれ 影の見える
 ところより上、幅は写真端まで

そのときの被害は屋根のコロニアルが片斜面の10%くらいはがれ飛散した。先年鹿児島をおそった大型台風でも大丈夫だったということで採用したのだが夜中バキッという音とともに割れて飛んだ。屋根裏に上がりブルーシートで雨もれ受けとしたが台風後に見たらプールになっていた。(屋根は大工さんが直してくれた。)

雨樋の斜めパイプは4本全部飛散した。(これは工事手抜きか接着してなかったからのようである。大工さんが直してくれた。)

雨戸の戸袋カバーは風が入って膨らみ外れてしまった。(これは自分でたたいて直した。その後の台風時は戸を出し入れする隙間をテープでめばりして風の侵入を防ぐようにしている。サッシのフレームは硬くその変形は上手く直せない。いまでも戸の開け閉めはスムーズでない。)

勝手口ひさしの固定索 窓の板張り用台木と張り板(横2本例示)

勝手口のひさしが強風にあおられ付け根上の外壁に亀裂が入った。吹きつける雨でその部分から室内にぼとぼとと雨水が侵入した。台風後大工さんに言っても自分でコーキングすればと言うだけだった。(そこで私は上の写真のようにターンバックル付固定索を付けた。ひさしの付け根の作りが華奢だったのだと私は思っている。)

一番怖かったのは窓が風で大きくたわみ今にも破損するのではないかという状況になったことである。5センチは撓んでいたような感じだった。一晩中眠れなかった。(この対策も自分でやった。窓、入口など雨戸のないところには張り板用の台木をとりつけた。そこに上の写真のように横板を釘で打ち付けるわけである。)

家を建てる打ち合わせで大工さんに窓は全て雨戸をつけるなど、要望は紙に書いて渡したのだが一回こっきりの打ち合わせなので後は任せると言ったのが仇となってしまった。なんでも任せると受け取られてしまったらしく、台風を気にして要望していたのに越してきたら雨戸のない窓があった。

台風のたびにテープでめばりや防風板張りは、やはりくたびれる。台風のメッカにはなにも言わなくても台風に対応する家を建てる精神があると思っていたのは誤算だったと後悔している。

しかし窓の板張り用台木は家のアクセントになり外観に締りを与えている。台風のおかげである。以上負け惜しみである。

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