屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.127 レコードのこと(2) H15.09.08)

レコードを聴くことはすなわちレコードを買うことでもある。初めの頃はレコードを買うについても勢い世の名曲をまずということになる。そのひとつ、「ベートーベンのヴァイオリン協奏曲」のことである。

名曲といわれているが私は一度聞くともうあんまり聴きたいとは思わない。うんざりするのである。しかし時間がたつとまだ他によいレコードがあって、自分が飽きを感じないようなものがあるのではと思う。それで「ベートーベンのヴァイオリン協奏曲」のCDが5枚たまった。

この曲は何か負担を感じてしまうところがあってあまり何度も聴く気にならない。だから一回聞いてそのままというCDもある。比較的いやみを感じないで聴けるのは「ハイフェッツのミュンシュ指揮ボストン交響楽団」のものである。テンポなのか演奏のしかたなのか、押し付けがましくなく最後まで負担なく聴ける感じがしている。たまに「ベートーベンのヴァイオリン協奏曲」もいいかというときはこのCDを手にとることになってしまう。

三大ヴァイオリン協奏曲といえば、あと「メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」が来るが、この二つについても私のよく聴くのはハイフェッツのものである。メンデルスゾーンは「ミュンシュ指揮ボストン交響楽団」、チャイコフスキーは「ライナー指揮シカゴ交響楽団」でこれが1枚のCDに入っている。他のCDも持っているがそれらはほとんど聴かない。

曲について言えば「メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲」は高校時代からなじんだ曲で聴くとむかしを思い出す。高校で音楽を選択した年、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の楽譜を買わされ、前学期の間のほとんどがそのレコードを聴きながら楽譜を追うという授業だった。今も一番好きな分野がヴァイオリン協奏曲なのもそれが影響しているかもしれない。

他のヴァイオリン協奏曲のことである。あるときFM放送で前橋汀子ヴァイオリンの「ヴィエニアフスキーのヴァイオリン協奏曲第1番」を聴いてよい曲だなと思った。テープにとったものを聴きつつそのレコードがないかと気にかけていたら、大分たったころ「パールマンで小沢征爾指揮ロンドンフィルハーモニー」のCDが店に出ていたので買った。そのころパールマンが来日していたからその記念に発売になったものかもしれない。第2番も一緒に入っているこのCDを私はとても気に入っている。このCDを私はよく聴くが、なかでも第1番が前橋汀子を聴いたはじめての印象が強かったのか好きである。他の同曲CDもそのあと見かけては買ってみたが、それらは一回聴いたくらいでほとんど手にしない。

No.126 レコードのこと(1) (H15.08.25)
No.128 レコードのこと(3) (H15.09.22)


 
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