My logbook : 屋久島暮らし残照録 
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  日誌編:  No.097  
感染シミュレーションのニュースを見て_何だこりゃ 2021.09.16
 
今日9月16日テレビで、15日のコロナ対策を提言する専門家会議に、ある学者の東京都の感染シミュレーション結果が報告されたというニュースを見た。年末にかけて、また大きな感染の波が来るという試算だそうである。試算の前提は、緊急事態宣言今月末解除、経済活動や人流が徐々にコロナ前に戻る、ワクチン接種は約75%の都民が11月末までに2回目を完了、だそうである。そして試算結果は、東京の感染者は11月末には5000人に達し、12月中旬には1万人を超えるというものである。その学者は「大きな波が来たときに、一時的に医療体制を拡大できる柔軟性が必要だ」と指摘しているらしい。


私はこのニュースを見て、何だこりゃという感想を持った。専門家会議に提出するのだから脅しのようなことではなくもっと建設的な内容があるはずなのにメディアの程度が悪いのかそれをネグって報道しているのではないかという気がしたのである。あるいはその学者がただセンセーショナルな結果を提示して注目を集めたかっただけなのか。これから試算前提の下では感染爆発するぞと学者が言って、専門会議もそれをなるほどと聞いて、それをメディアがそのまま報じているなら、みんなちょっと程度が疑われる。

私は、前提をどう変えればどういう結果になるなど、各種条件を変えてシミュレーションしているはずなので、それらから今後の有効そうな対策を挙げてこういうことをすれば感染爆発をこのくらいに抑制できるとか起こさないで済むとか、そういう試算結果の方を知りたいと思っているわけである。

そういう情報もあるのにメディアがネグってセンセーショナルな結果だけを報道しているのならメディアに、あるいは学者が本当にそういうことはしていないのなら学者に何だこりゃと言いたくなってしまうのである。
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