妻が7月の下旬になったころの午後、庭木の向こうにネコか何かいると言っていたが、どうもタヌキの子らしいと言い始めて私を呼んだ。見ると子ネコよりちょっと大きめのが2匹じゃれ合っているようである。いつもネコならシーッというと逃げるのだがそうしても逃げない。草むらからアニメで見たアライグマみたいなのが小さな顔を出してこちらを見ている。屋久島にはアライグマはいないことになっている。タヌキはいるからタヌキの子のようである。そこで追い払い銃で撃ったら逃げて行った。
その日はタヌキがは夜行性というが日中に現れたねなどと言って妻と話していたのだが、その数日後のこれも日中だが今度は親子の2匹が庭にやって来た。しっぽに輪の模様がないから確かにアライグマではなくタヌキである。私が撒いた乾燥式のゴミ処理機で出来たゴミの中の何かを食っているようである。
わが家では春先に植木に苗を植えたのだが、最近その周りに乾燥式のゴミ処理機で出来たゴミを撒くようになったら、その木が芽を出して枝葉が出て大きくなってきていたのがかじられたかしてだんだん緑の枝や葉がなくなって枯れ木みたいになって来た。なぜかと思っていたのだが、タヌキが香ばしいゴミの臭いに誘われてやって来てついでにそばの苗木の新芽も食っていたようである。
その日も追い払い銃で追っ払ったのだが、夜行性なので夜にまた来るだろうとそのあと捕獲ケージを仕掛けた。翌朝見てみたら子ダヌキが掛かっていた。役場に処分を頼んだら午後に猟友会の人が引き取りに来てくれた。その後わが家にタヌキが来ている様子はないのだが、その気配があればまた捕獲ケージを仕掛けてみるつもりではある。
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屋久島方丈記・日誌編:
No.248 とったどー・タヌキ (2014.10.13)
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