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  たわごと編: No.466
 
  2018.06.18 米朝首脳会談の報道を見ての感想  
 
  6月12日シンガポールでの米朝首脳会談のあと合意文書が交わされた。その発表内容の報道番組を見て私の最初の印象は、米朝首脳会談に向けて行われていた板門店での米朝協議は何なのよ、何を論議してたのよということである。私はアメリカの非核化・CVID要求と北朝鮮の体制保証をどう折り合いをつけ実現するかについて具体的論議をして来て、その成果確認の場としてシンガポールでの首脳会談が行われるのだと思っていたので、そういう疑問を持ったのである。

そして共同声明の内容は以下のようだったそうである。
1.米朝の新関係(双方の平和と繁栄)
2.朝鮮半島の平和的な体制保証
3.北朝鮮が板門店宣言に基づき、朝鮮半島の完全非核化に取り組む
4.米朝は戦争捕虜遺骨の回収で協力

これから私が思ったのは、いままでツィッターや機関誌や要人の談話で流されていた米朝のいわゆる対決姿勢に於ける主張・要求を主にこうであると相互に確認した内容のようだということである。そういう観点から言えば米朝首脳会談は、互いにそういう思いを持っているということを認識しあい、その理解の上でアメリカの後押しと体制保証を得ながら北朝鮮がこれからのCVIDを進めることに合意したということのようである。

具体的な内容と進め方についてはこれからの米朝協議などで進めることになるようだが、今回の主脳会談に向けた板門店での協議ではそういうことを協議する信用できる環境をどう確認するのかの方が主題だったのかも知れない。

これからの協議の進捗と両国の具体的行動が相俟ってうまく行けば、朝鮮戦争の終結、北朝鮮の完全非核化、朝鮮半島の非核化、在韓米軍の縮小・撤退、米朝国交正常化、そして北朝鮮の経済開発と繋がって行くことが想定されるが、今回の米朝首脳会談の成果は、その道の入り口に一緒に集まることが出来たのだと互いに確認しあったということであって、具体的にはこれからを待てということのようである。さてこれから実現されるとなればその具体的成果や如何。

補足: 
ハノイで二回目の米朝首脳会談_決裂
2019.03.08
韓国文大統領の仲裁案をもとに交渉して来たとされる米朝首脳会談が、先月末ベトナム・ハノイで行われたが決裂した。文大統領は会談決裂直後のトランプ大統領からの電話で何回も今後も仲介の努力をしてくれと頼まれたと公表していた。文大統領の言葉を信じて会談したが北の考えはその言葉と違った。だからトランプ大統領は皮肉ってそう言ったという見方の方が正しいと思われる。北朝鮮の金正恩委員長も文大統領の実現確実だという仲裁案を信じ、平壌出発から会談に至るまでの間華々しい演出をして国民にアッピールして来たのに、アメリカの考えは聞いた話と違って会談決裂、大恥をかいた格好である。金正恩委員長は大恥をかかせた韓国文大統領を北朝鮮主導の朝鮮半島統一時の粛清リストに加えてしまったかも知れない。



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