4月下旬雨の日の翌日、散歩で県道の北側つまり山側の農道を歩いていたら、日が当たっている道の舗装面にヘビがじっと動かずにいるのに遭遇した。模様から見てマムシのようである。動かないので車に轢かれでもして伸びているのかと思いながら近づいて行ったら、頭をこちらに向けて様子を窺っている様子だったのでこちらもそこから距離を縮めず静かに様子を窺っていたら見ていたら、そのうち道脇の草むらに向かって移動し始めた。写真はそのとき撮った。
あとでネットで調べてみたらそのマムシはニホンマムシらしい。毒蛇として知られているが、分布は北海道、本州、四国、九州、佐渡、見島、壱岐、対馬、伊豆大島、八丈島、大隅諸島(屋久島が南限)ということである。平野部から山間部の水場が近い場所を好み、雑木林、落ち葉の下、山道のU字側溝、川辺の岩の隙間などで見かける機会が多いとあったが、今回遭遇したのは山側の農道で道の一方は雑木林、一方はU字側溝と水田という場所だった。
マムシは夜行性だと言われているが雨の降った日の翌日には日中日当たりのいい石の上に出て日向ぼっこをしていたりするそうなので、今回遭遇したのは日の当たる道路に出て日向ぼっこしていたときなのかも知れない。攻撃性は高くないのでちょっかいを出したり不用意に踏んだりしなければ咬みつかれることはほとんどなくマムシの方から逃げて行くそうである。1m以上離れていればほぼ安全なようである。
普通はめったに見かけないが、屋久島でも草刈り中などに時々咬まれるひとはいるようでマムシに気づきにくい草藪の中では注意が必要なようである。私が20数年前移住したての当時、マムシに咬まれたひとがいてすぐに医者に行ったにも関わらず死んでしまったというはなしを聞いたことがある。致死率は0.5%前後ということなので死亡は稀なことからか、毒のないヘビに咬まれたと思われ血清が間に合わなかったとかなんとかという噂もあった。
以前、わが家の近所のひとの犬が草むらに入り何やら生き物をいたずらしていると思ったら、それがマムシで咬まれて口の周りが腫れあがったことがあった。犬はそれでも元気だったということで飼い主は医者にも連れて行かずそのままにしたということだだった。犬・猫は人間より蛇の毒に耐力があるので普通のものは死ぬことはないそうである。
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屋久島方丈記・日誌編:
No.459 散歩の道にジムグリの幼蛇 (2018.04.30)
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