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  日誌編: No.455  
  2018.04.02  デンドロビウム・キンギアナム_花をつける  
 
 
何年前だったか、知り合いの家の庭木に着生させたデンドロビウムを見て、わが家でもやってみたくなって自分で株を購入してみたのがキンギアナムという名で売られていた種類である。多分純粋種ではなくキンギアナム系と言われるものかも知れない。

一つ残って伸びた花茎に咲いた花(左:今年、右:4年前)

その株をわが家の庭木の地上1mくらいの高さの叉に固定して取り付けたのだが、少し大きくなったなと思うころのある朝バルブがむしられたようになっているのを見つけた。どうも夜にシカがやって来て先の方を食ってしまったようである。そしてそのあと花の季節の3月に一つだけ花茎が伸びて花が咲いた。

そこでシカに食われないようにと2mくらいの高さの叉に取り付け位置を変更した。それから数年花が咲くことはなかったのだが、今年3月になってからだったかたまたま近づいて見てみたら二つの株とも何本もの花茎が出てきているのに気が付いた。今年は株を購入するときに見たいっぱい花の咲いている写真のように花をつけるかもしれないと期待が膨らんだ。

ところが3月中旬にどのくらい成長して来たかと見たら花茎が一本を残してなくなっている。残っている花茎には小さなつぼみがいくつか付いているのだがその下部にあるつぼみに毛虫が付いていて花芽を食っているようである。その毛虫は叩き落としたのだが、他の花茎は毛虫に食われてなくなって残った花茎はこれ一本になったわけである。そこでその後毎朝見に行っていたら、だんだん残ったつぼみが膨らんできて3月下旬には花が咲いた。私は庭の草木の枯れたり育ったリは自然に任せて気が向かない限りはほとんど何もしない主義なので、今後も運がよければ数少なく咲く年はあると思われる。

ところでキンギアナム系のデンドロビウムのことだが、オーストラリア原産の原種デンドロビウム・キンギアナムをもとに交雑育種されてきた交配種群のことで、他の多くのデンドロビウムと違って根元が太く上部が細くなっている堅めのバルブの上部に葉が付きその先の葉のあいだの節から花茎が伸びて花が咲くそうである。

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屋久島方丈記・日誌編:
  No.146  庭木にデンドロビウムを着生させてみたい  (2013.01.28)

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