春になると新芽が出て来る。まず赤い葉芽が出てそれが大きくなるにつれ緑色に変わって行く。あるいは若緑の葉が出てそれがだんだん大きくなる。そしていずれも日にちが経つうちに緑濃い葉になって行く。
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春の赤色(左から):クスノキの葉、シャリンバイの枯葉、ツツジの花 |
木には葉と花が同時に開く木、葉より先に花を咲かす木、葉を開いた後に花を咲かす木があるようだが、わが家では先月(3月)あたりから芽吹く木が目につく時期になってクスノキは赤い葉芽が出てそれが大きくなるにつれ緑色に変わって行くのを楽しめた。ツツジは花咲いてから葉が出て来るということでいま花が出て若緑の葉も出てきている。ツツジの一種というサツキは赤っぽい葉が出てから花が咲くということでまだこれからのようである。わが家ではツツジ類が種類によって順次咲いて行くので若葉と花の色を結構長く楽しめる。
そういう庭の景色の中で、春なのに紅葉し落葉する木もある。何年経ったものが落ちるのか知らないが新しい葉が出て旧い葉の一部が落ちる。落ちる前の紅葉した葉は日に照らされているときは輝いて見えて秋の山のふもとの裾模様という唱歌を思い出すような美しさを感じるときもある。わが家のそういう木は、防風林になるかと庭の縁にそこらへんの林から実生の10cmくらいになったのを抜いてきて移植し大きくなったシャリンバイである。
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屋久島方丈記・日誌編:
No.44 新芽(葉芽)の色 (2011.04.11)
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