屋久島に家を建て移住してきたのは1995年(H7年)1月である。当時から給湯器はガス式である。給湯先は風呂、台所、洗濯機置き場の流し、洗面台でその他ガスを使うのはガステーブルがある。そしてガスボンベは中型4本設置されていて定期的にガス会社が交換してくれるようになっている。給湯のほとんどは毎日入る風呂用なので一番ガスを使っている。次いでガスを使うのはガステーブルである。洗濯機置き場の流しや洗面台ではお湯をほとんど使わないからガスは使っていないと言って良いくらいである。
2003年(H15年)10月その給湯器の具合が悪くなった。私は不在だったので妻がガス会社に連絡し点検してもらったら、雷の影響かも知れないなどというはなしもあったがそういう外的要因はよく分からず、直接的原因としては何かの電磁弁とイグナイターがうまく作動しなくなっているということだった。そして部品在庫はないが新品給湯器一式なら在庫があるということだったので、風呂に入れなくなると困るからと妻は即給湯器一式交換してもらったそうである。同型だったか新型だったかは分からない。
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左が旧品、右が交換後の新品
(見た限りでは銅色部分の配線が変わったように見える) |
それを以来ずっとその給湯器を使用してきたのだが、この7月給湯開始時ガスの臭いが屋外設置の給湯器そばの窓からするときがあった。そのころから風呂の湯が設定より熱めの傾向が続いた。それからしばらくしたある日、風呂に湯を入れようとして40度に設定して給湯開始した。いつも水が湯に変わったら浴槽の栓をすることにしているのだが、そのときの湯温がいつもと違ってかなり熱いので温度計で測ったら48度かそれ以上になった。温度設定を下げたら38度設定では42度になり、また40度設定にしたら50度近くなり、また38度設定にしたら45度以上になったりと安定感がない。何回かやっているうちに38度設定で41度になったのでそれで湯を張って風呂に入った。
そこでガス会社にガス給湯器の温度調節がおかしいからと点検を依頼した。依賴の翌日ガス会社のひとが来てくれたので私が状況を再現して見せようと38度設定で湯を出したら38度の湯が出て来た。私は不具合発生と言って呼んだのにと気まずい気分になった。それからガス会社のひとが確認作業を始めたのだが温度設定をいろいろ変えながら湯を出していたら途中失火のアラームが表示される状況になった。やはりどこか不具合があるようなので私はホッとした。故障原因は前回同様のようである。今回(2015年7月)、約12年で故障したことになる。もう生産していない型で部品もないということなので、新型に交換してもらった。型式番号末尾が旧型では0だが新型では1に増えている。
ネットでガス給湯器の耐用年数に関する記事を見てみたら、一般的な家庭用ガス給湯器の耐用年数の目安は約10年と言われているようだが、8~15年と大きな幅があるらしい。使用頻度や設置環境で変わるということである。わが家の12年というのは耐用年数としてはよい範疇に入っているようである。説明によると普通、耐用年数は給湯器内の水道水用の管の耐用年数で決まるということで、給湯したあとスイッチを切りすぐ給湯側でただ水を出すことを繰り返すと水道水用の管の表面に水蒸気が付着し錆びたりして劣化し易いということである。しかし管がステンレスならそういうことはない気がするし、わが家の場合温度調節不良だから制御関係の問題かと思われる。雷などの外的影響がないとしたら、基盤とか制御部品の耐用年数をどのくらいで設計しているかで決まる感じがする。どういう基準で開発しているのか関心がある。
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屋久島生活の断片・日誌編:
No.132 故障・不具合のこと(1) [2003(H15).11.03]
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