My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編: No.286  
  2015.06.08  口永良部島新岳噴火でわが家にも灰が降る  
 
 
5月29日10時ころに口永良部島新岳が噴火。私はテレビの速報でそれを知ったのだが、11時過ぎころまで30km余は離れている屋久島南端部のわが家でパソコンを使っていて外の様子がどうなっているかなど考えていなかった。妻が空が暗くなって来ていて山も見えなくなりかけているという声に外に出てみたら黒っぽい噴煙が流れて来ているようで見ているうちに空の青空領域がどんどん少なくなって行くので写真でも撮っておこうかと思ってすぐカメラを取りに行った。


写真は11時30分ころのものだが、噴火による灰が流れて空が暗くなっている。その時間、道には降灰が見られた。庭石もうっすら白っぽくなっていた。灰の降り始めたのに気付かず窓を開けていた間に風で家の中にも灰が流れ込んで床がザラザラした感じになった。ワイパーで床を吹いたらシートが一面黒くなった。TVの情報では16時ころまで屋久島で降灰が続くということだった。それから夕方まで戸を閉めて過ごした。

18時過ぎころに車を見たら傾斜角が比較的小さいウィンドシールドが一面灰に覆われているのが目についた。ルーフやウィンドウガラス下端付近など段差の上面になる部分にも灰が積もっていた。家の床を拭いたときはシートが黒っぽかったし庭石に積もった灰は白っぽい灰色だったが、水洗いした車から流れる灰が混じった水はコーヒー牛乳のような白っぽい茶色に見えた。

わが家は芝部分を除き庭のほとんどがツツジでその葉も降灰に覆われていたので車を洗ったついでに散水して灰を落とした。庭石も散水して灰を落とした。下から見て灰が見えない大きい木や一面よく見ると白っぽいかなというくらいの芝部分はそのまま放置した。その後の多分6月3日の大雨で灰は地面に流されたと思われる。空気の臭いは風向きによるが火山ガスの臭いかと思われる臭いがする日がある。

火山活動が静まるまでは降灰や臭いがまたあるかも知れないから火山情報は気になるところである。6月4日のニュースでは口永良部島が停電していて観測機器が作動停止しているが、電源を供給しているの発電機の運転は止まっていないので倒木その他で送電系統に損傷があるのではないかということである。電力会社の作業者が一時上陸し修理にあたるとのことだった。

先日の一回目の上陸時、気象庁がソーラー発電の観測機器を設置したというニュースがあったが、いままでのものは商用電力利用式だったようである。多分バックアップ電源は付いていただろうから、それも5月29日から6月3日までの5~6日で切れたのかもしれない。ソーラーも灰が覆ってしまったらダメかもしれないし、発電機用重油の補充も必要になるだろうし、発電機や送電線の点検も必要だしとなれば、島民要望の牛などの生き物の餌やりも含め1~2週間ごとにでも上陸するのが定例行事になるのかも知れない。


屋久島方丈記・日誌編:
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