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  日誌編  ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.252  
  2014.11.10  「羊のいろいろ」展・2014  
 
 
10月31日から11月5日の間、東京・表参道のGallery KOWAで妻と羊毛手紡ぎ・手織り仲間の三人で作品展示会を開いた。案内状の送り先も少ないので妻の友人・知人は少なかったが、仲間のひとの友人・知人などがたくさん来場されたようである。また人通りの多い場所柄か来場者の約半数以上が通りすがりに入ってくれたようである。大方の感想は温かい感じがするとか柔らかい色づかいがよいということだったようである。


初日の午前に妻が雑誌などでよく見る和文化総合プロデューサーでエッセイストの女性に似ている方が来場されたので作品を手にとっているときに、そうですかと声をかけたらその方だったそうである。妻の作品を気に入ってくれて買ってくれることになったが、カード取扱をしていない関係で仕事を済ませてからお金をおろしてあとで来られるということになって名刺までいただいたそうである。夕刻に品物を取りに来られ領収証をと言われたがこれもまた用紙を用意しておらず、商売っけのなさが露呈してしまったようである。怖いもの知らずの妻たちは趣味の延長だからとあっけらかんとしていたようである。

外国のひとも結構入って来てくれて、英語、フランス語、ドイツ語、中国語では対応に困るかと思いきや、そのとき入っていた他の方が通訳を買って出てくれて問題なくコミュニケーションがとれたのは幸運だったということである。またイタリア人は日本語が出来るひとで大丈夫だったそうである。中には売約済のこれと同じものを作ってくれ、どのくらい期間がかかるかと聞かれたりしたが、原毛の入手、染め、紡ぎ、織りとかなり期間がかかるうえに外国への送付や決済の手間を考えると、一点ものを気ままに作る趣味の域を超えるのでお断りしたようである。

通りすがりの来場者の中にある有名デパートの催し物企画をしているひとがいて展示の仕方が良いと言ってもらえたそうである。そしてそのデパートで展示会をしないかと誘われたそうである。三人は展示会はもう今回で終わりだと周囲に言いふらしていたのだが、それを聞いてまたもう一回という気になって来ているみたいである。今後本当にやることになるのか展開がお楽しみという感じかと私は見ている。そのはなしの前に来場した他のお店の方から誘われたときには今回で終わりと断っていたらしいが、大手のデパートにその決意も揺らいで来ているようである。

また、人目を引こうと羊毛で作った羊の置物が狙い通り結構役立ったらしい。ひとは道を歩くとき下の方を注意するから道沿いのガラス張りの下方に置いた羊が目につきやすい。そして何かと上を見るとギャラリーの中が見える。それで興味を持って入場してくれる。妻は多分通りすがりのひとの多くはそれで入ってくれたのではないか言っている。

羊の置物は好評で一人で数個買ってくれたひとが多かったらしい。羊は男性も結構買ってくれたそうである。小さい羊は60個くらい用意したのだが完売したようである。人目を引くようにと大きい羊を作ろうとして上手くいかず1個で止めたのだが、その不出来な羊も売り物にせず一応置いておいたのだが、来年84歳になるという羊が干支の一人暮らしの女性にどうしても欲しいと懇願され譲ったそうである。あとで不出来で型くずれでもしないかと心配だがそれを承知でということなのでまあいいかと譲ったらしい。

また妻の報告では、私のホームページかブログを見て来場した織りをやられている方のブログ記事に早速今回の展示会に触れている記述があって、その中にかつて私が作った木製ハンガーと今回作った人型ハンガーも良かったと出ていたようである。私としては足を引っ張らなかったようでほっとしているところである。


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