My logbook : 屋久島方丈記 
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  たわごと編: No.137  
  2012.12.10 知らないのに言うなのこと  
 
  あるブログの筆者が使ったこともない製品について意見を言ったところ、知らないのに言うなというような攻撃を当該業界専門評論家からだったか受けたそうである。それを見ての感想である。また(関連記事)にはむかしのそれに似た、「体験しないで言うな」という記事も添付してある。

ある行事である人のやり方が問題に思えたからその人にこうしたらどうかと言ったことがある。そのときしたり顔の他の人がその人は一番長く当地にいるのだからそれに従いましょうと言って私の発言を封じたことがある。長くいると言うなら私はある人の次、二番目に長くいる。私に意見した人はそういうことは知らず何も知らないのにつべこべ言うなと言ったわけである。

言った人は序列意識が強い人で当地経験の長短あるいは年齢の上下で仕切ろうとしたのか、あるいは彼らは近所同士だから仲間意識があって自分たちの慣れ合ったやり方に離れた場所の私が口を挟むのを嫌ったのかも知れない。私はその場に居合わせて素直に起きている事態を見て行事に参加している当事者として問題解決の具体的アクションを示唆したのだが、私を部外者としてしか見ていなかったのかも知れない。

一般に部外者の意見は当事者から見ればそんな見方もあるかというくらいのものが多いが、外からどう見られているかについては気にする価値はあると思われる。ネットでは口コミとかレビューとか、生産者・販売者・業界関係者などの玄人・専門当事者ではなく、ただ出来上がったものを使ったり接したりするだけの人間の意見が情報としてまとめられ参照されていて、それが当事者側の業績・利益に大きく影響するようになっているようである。

また何か新商品・製品が出てきてそれに接したり使ったこともない素人が、得られる情報から自分があるいは自分の業務で使用するにはこういう問題があるようだとか意見を言うのも、あるブログの筆者の言葉によれば選挙のとき国民が一面識もなく何の実績があるかも知らない立候補者の政見などを見聞きして政治家としてどうだろうと語り合うのと同様価値があると思われる。そしてそういう外からどう見ているかという意見に口封じされたという情報が付加されると、そうする弱みがそこにあるからではないかと圧倒的多数の専門家・当事者以外の側の人が感じて当事者側に不利益として返ってくることもあると思われる。


(関連記事)
屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編:
  No.18 体験しないで言うな・・・のこと  [2000(H12).09.17]
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