My logbook : 屋久島方丈記 
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  日誌編  ・ 偏見ご免のたわごと編  
  日誌編: No.84  
  2012.01.02  戯れ歌年賀状2012  
 
 
 いなびかり おどろきみれば りゅうしいて
            めひからせて まどのぼりゆく
(稲光 驚き見れば 龍子いて
             眼光らせて 窓昇り行く)

龍子とはヤモリのことである。今年はたつ年なので龍にちなんでヤモリの写真を載せそれに合わせた戯れ歌にした。私はヤモリがわが家の窓あたりに出てくるのは見たことがある。写真は捕まえたそういうヤモリのひとつである。光が当たって目が光るかどうかは知らないが、そういうことにしたのがこの戯れ歌である。

ヤモリを宮守と言ったり龍の子・龍子と言うのは東南アジア古代信仰に発しているらしい。そして中国から日本に伝わってむかしの伝説や説話にかたちをかえて来たようである。中国では水中にあった卵から孵った守宮が龍に変わるはなしがあるようだし、日本では帝の命令で捉え宮廷に連行した雷神が龍でそれを祭ったのか守宮神の守宮がヤモリだというはなしがあるようでヤモリと言えば龍が連想されるようである。平安時代初期の日本語辞書「和名抄」に「常に屋壁に在る故に守宮と名づく也」という説明があって「龍子」や「蜥蜴」と同義だそうである。ヤモリは邸宅にすむ龍の子とみる考え方があったことになるようである。

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