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昨年12月初めころ尾之間の役場に行ったら駐車場敷地の一部で電気自動車の急速充電ステーションの設置工事が始まっていた。数少ない電気自動車のために駐車場が狭くなり住民の殆どが利用している従来タイプの車の駐車にしわ寄せが来る。なぜ別の場所に設置しないのかというのがまず初めの印象だった。そして工事が気になっていた。
(手前:屋久島 電気自動車用 急速充電ステーション「緑の分権改革」推進事業)
(右横:電気自動車用 急速充電ステーション 屋久島CO2フリーの島づくり)
今までに何回か役場に行ったときには設備の設置だか調整だかどこかの会社らしきユニフォームを着た職員がなにやら作業していた。今年1月下旬に用事があって役場に行ったときも、まだ作業していた。毎日見ていたわけでもないから断続的作業なのかも知れないが、私が行った四五回の日にたまたま作業していたのに遭遇したとは思われないからかなり長期的に作業しているものと思われる。
そこで気になったことである。基礎工事は一週間もあれば出来る。設備を入れる構造体は大工が家を建てる時の建前と同じだから木づくりしてあると同じように準備された資材を組み立てれば一週間もかからないはずである。そこに設計も確立した設備を設置するとすればモジュールあるいはユニットは出来ているわけだからこれも一週間あれば設置出来ると思われる。しかし二ヶ月近く経ってもまだ完成していないようである。何か小手先での解決が難しいトラブルを抱えていると思われる。
勘ぐりかも知れないが、きちんと動作する設計になっていないか、モジュールあるいはユニットの動作確認、システムとしての動作確認がなされていないで設置現場に持ち込まれた感じがしないでもない。一つのステーションに何人もの作業員を2ヶ月もとられるようでは設備メーカーとしては採算がとれないと思われるので、もしかしたら最安値で応札の新規参入メーカーで実験的要素もある最初の仕事になってしまっているのかも知れない。なにしろ作業期間が長いので勘ぐってしまうのである。
補足1: 充電設備あるいは電気自動車に関連する話
2011.02.08
今日役場駐車場に行ったら利用者はいなかったが充電ステーションが利用可能になっていた。聞いたところではトラブルの原因は雨水の侵入によるものだったらしい。またこの設備は試験的に設置したもので何ヶ月かで取り壊しになるというはなしもあるようである。(以前も駐車場に木質ペレット燃焼による空調実験設備が設置されたが知らぬ間に撤去されていたのと似ているのかも知れない。)利用にはどこかに登録した電気自動車のICカードが必要で料金無料との掲示があった。
これも聞いたはなしだが、仕事を持っている人が電気自動車を購入したけど走行距離を気にしながら走らなければいけないのが負担だとか、停電で充電不十分な時を考えると従来タイプの車を手放せないとか言っているとのことである。まだ電気自動車保有だけでは仕事あるいは行動に制約を受ける人もいそうである。趣味以上汎用未満の実用段階のようである。
補足2: 充電ステーション撤去
2011.06.12
鹿児島県のエコ急速充電ステーション実証実験のために設置されたということであるが、終了したようで稼働三ヶ月位だが撤去となったようである。
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町役場尾之間支所駐車場
充電ステーションの撤去跡
(2011.06.12) |
(関連記事)
屋久島方丈記・偏見ご免のたわごと編:
No.54 急速充電ステーション実証実験 (2011.06.13)
No.119 電気自動車を見かけることが多くなったけれども (2012.08.20)
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