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たわごと編: No.33
  2011.01.24 手法正常化のもとでの変革  
 
  1月16日のリコール後の市長選挙で前阿久根市長竹原氏が落選した。多分屋久島町でも阿久根市同様地方行政の問題はあると思われるので、今後の成り行きには関心がある。私は竹原氏が主張していることは正しいが、名古屋の河村市長と違ってそのやり方には無理があったと思っている。一方住民も多分法律を無視した手法を阻止するためにリコールはしたが、市政の改革まで否定しているわけではないとも思っている。

住民は阿久根市の市政に問題があることは分かっている。だから今まで二回も竹原氏を変革してくれるという願いを持って市長に選んできたのだと思われる。しかし市長になってもその主張の正しさを言うだけではいまの行政の仕組み・ルールのもとではそれがなかなか実現しない。それで竹原氏は法律を無視した手法に走った。竹原氏がもともとそういうことをする人物ではなかったが住民の期待に答えようとしてそうなったのではないかという気がしている。

さて、新人市長が決まったわけだが、市政の根本的正常化が新市長の課題である。竹原氏の手法については否定されたが、主張については過去の選挙結果から判断すれば住民の願っていることである。これからどういう立ち位置で市政を運営するかが問われることになる。リコールという住民意志の帰結として自分が選ばれたと新市長が自覚していれば、その住民意志を疎かにした市政はできない。

竹原氏の今回選挙後の職員組合とメディアに負けたというコメントが当たっていなければ、そして竹原氏の言うように議員や職員の大勢が既得権益を守り抜こうとしているならば、新市長と議会や役場職員との軋轢は避けて通れない。新市長がリコール目的だけでなく市政の根本的正常化を目指してリコール運動を組織しまた市長に立候補してきたということなら、新しいやり方で変革に挑む姿が見られるはずである。

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