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わが家に来るスズメバチを捕獲するためにトラップを仕掛けている。掛かるのはオオスズメバチとコガタスズメバチとヒメスズメバチである。トラップにかかったハチの誘引液を洗い流して並べ特徴を見分けて種類と捕獲数を毎日記録する。
わが家に来るスズメバチは体が黄色と黒の縞模様のものだけである。頭部は黄色い。それらの見分け方としては、まず腹端が黄色か黒かということである。黒のものはヒメスズメバチである。
(写真・左: 黄色の腹端・コガタスズメバチの例)
(写真・右: 黒い腹端・ヒメスズメバチ)
腹端が黄色のものについては、単眼の付いている部分の地が頭部同様黄色いものと、左右の複眼の間を結んだ黒い帯のような地になっているものがある。地が黒なのはキイロスズメバチとモンスズメバチだが実物を私は見ていない。わが家には昨年も今年もやって来ていない。この辺にはいないのかもしれない。
(写真・左: 単眼部に黒っぽい帯・モンスズメバチの例)
(写真・右: 単眼部は黄色いまま・コガタスズメバチの例)
単眼部分の地が黄色のものは、オオスズメバチとコガタスズメバチである。これらがわが家に来る。私はオオスズメバチの女王バチは大きいので見ればすぐ分るが、小さい働きバチはサイズだけではコガタスズメバチと見分けにくい。背の模様でもこちらはこちらと分ってからじっくり見分けられるようになるが私は記憶が定まらず時間がたつとどちらがどちらかあいまいになる。
(写真・左: 下縁の突起二つの頭楯・オオスズメバチ)
(写真・右: 下縁の突起三つの頭楯・コガタスズメバチ)
オオスズメバチとコガタスズメバチは頭楯で見分ける。口側つまり下側の縁の形で見分ける。オオスズメバチは突起が二つでその中間が円弧状に見える。コガタスズメバチは突起が三つあるが中央の突起が目立たず突起間のへこみも小さい。
スズメバチには体が全体的に黒みがかったチャイロスズメバチとか白黒模様のクロスズメバチ、シダクロスズメバチというのがいるようようだが、この辺にはいない種類のようである。前述のようにキイロスズメバチとモンスズメバチもこの辺にいないようなので、腹端と頭楯で私はオオスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチを見分けている。
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屋久島生活の断片・日誌編
No.291 スズメバチ出始めのこと (2010.04.12)
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