屋久島生活の断片・日誌編
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No.291  スズメバチ出始めのこと  [H22(2010).04.12]

3月19日朝、ツツジの植え込みの毛虫を取っていたら大きなハチが1mくらいそばの花に飛んできた。今年初めて見るオオスズメバチである。今の時期だから越冬した女王バチのはずで、暖かい日になったので活動しはじめたようである。昨年はトラップを仕掛けた時期が遅かったかもしれない気がしていた。そこで今年は初めて見かけたらトラップを仕掛けようと待っていたので、早速用意して仕掛けた。

今年初めてのスズメバチ
(オオスズメバチ)
 (上・左):コガタスズメバチの尻の針
 (上・右)〜(下・左)〜(下・右):
   針を引っ張り出したあと、尻から順に

午後見たらオオスズメバチが1頭掛かっていた。出回っているのはまだ多くなさそうなので朝見たものではないかと思われる。体長はペットボトル(1.5L)の径との比較で4〜5cmの間くらいだが、4〜5時間たった夕方になってももがいている。ペットボトルを手で振って頭を液から出さないようにすると窒息するのか数分後には動かなくなるので取り出せる。

翌3月20日朝は目の前でオオスズメバチが1頭掛かった。3月21日朝には、スズメバチではなく胴のくびれがするっとしていて黄色の模様が多いアシナガバチが2頭掛かっていた。アシナガバチも越冬したメスが1頭ごと巣作りをして産卵するということだからこの2頭も別々に巣作りいているのがたまたま同時期にトラップに掛ったようである。3月22日朝もオオスズメバチ1頭掛かった。その後はまた少し寒い日が続くようになって掛からない日が続いた。

比較的寒い日が続いていたが暖かくなった4月1日の昼近く、コガタスズメバチ1頭掛かった。これまでに掛かったオオスズメバチの尻には針が出ていなかったのだが、このハチには針が出ていた。そこで観察してみると針には曲がりの内側に溝があってチューブのようには見えない。産卵管だというがネットで調べて見ると卵は針の根元あたりから産むので針を通って出てくるのではないようである。針を引っ張ったら針がついた部分(これが産卵する部分か)となにやら膨らんだものが出てきてそのあとひも状にずるずると腹の中身みたいなものが出てきた。

その日のあとぐづついた日が続き、雨模様が切れた4月5日トラップを確認したら、オオスズメバチ1頭、コガタスズメバチ3頭が掛かっていた。その翌日4月6日午前には、コガタスズメバチ1頭が見ているとき掛かった。それらを含め本日(4月12日朝現在)までの状況は以下の通り。3月19日から4月11日までにオオスズメバチ4頭、コガタスズメバチ7頭の女王バチを獲ったと思われる。

  オオスズメバチ コガタスズメバチ (セグロアシナガバチ)
3月19日 1    
3月20日 1    
3月21日     (2)
3月22日 1    
4月 1日    1  
4月 5日  1 3  
4月 6日   1  
4月10日     (1)
4月11日   2  

 
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