屋久島生活の断片・日誌編
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No.278  スタンドの脚のこと  H21.10.05)

何年か前に、妻たちのグループの展示会用にディスプレイ用のスタンドを作った。高さが1mくらいのもの(S)3ヶと1.5mくらいのもの(L)2ヶである。それを使った一回目の展示会のあと妻たちの評判はよかったのだが、(L)の1ヶが倒れやすいというクレームがあった。脚の部分の寸法を(S)で決めたものと同一にしたのだが、(L)のうちの1ヶ4本脚が出来が悪く水平にならずちょっとがたつく。そのため水平アームへの作品の掛け方によって倒れてしまうのである。

直そうかと言ったのだが使い方で工夫するということで、その2年後の二回目の展示会でも使ってくれたのだが、やはり倒れて苦労したようである。そして次の展示会までには直してくれということだった。そしてまた2年たった今年が展示会の年である。春が終わりかけたころに保管してくれている神奈川の妻の友人から直す品物を送ってきた。

  左: (L)用の脚
    今回作り直したもの

  右: (S)用の脚
    今まで(S)と(L)両方に使っていたもの 

そこで脚の展開寸法を1.5倍くらいにしたものを作った。水平アームは送られてこなかったので、そこに柱部品を取り付けてあとは棒を横にくくりつけてから転倒モーメントが大きくなるように模擬作品を付けてみたが、今度はしっかりと立って倒れることはなさそうである。初めて作ったときは毛織物の軽い作品だから(S)と同じ寸法の脚でも問題なかろうと思っていたのだが、がたつくものでは重心位置がずれて寸法余裕をこえてしまうくらいに微妙な寸法になっていたようである。

(L)のもう一つの大丈夫な方と同様に水平がしっかり出る脚を作っておけばよかったのだが、軽くやっつけてしまったのがよくなかった。(L)は脚の寸法がぎりぎりなことは間違いないから今回2ヶとも新しい脚にすることにして作った。スタンドの造りは柱部品と水平アームと脚の結合はボルトと蝶ネジ、脚は3枚の板を蝶番で結合し開閉可能な四本足にして、妻たちが簡単に運搬・組み立てできるようにしてある。よく見れば粗雑な品物だが素朴な羊毛の手織り作品には合っていると喜ばれているようなので作った甲斐はある。

さてスタンドの改修はできたのだが、今年後半に入って妻を含めグループの人たちに例えば老親のことなどのいろいろな家庭の事情が発生してきた。そして今年の展示会は中止しようということになったとのことである。改修したスタンドはもう神奈川の友人のところへ送り返してあるが、いずれの日にか活用されることになるまで保管ということになっている。

No.159  ハンガー試作のこと (H16.12.20)


 
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