そこで自分で原因追求しようとして、まず頭に浮かんだのは昨年秋液晶画面がムラになる不具合でメーカーに修理に出したとき基板と地デジアンテナ端子の接続を外したままカバーをしてしまったのではないかということである。しかし可能性は極めて低そうだから、まずはメーカーの顧客窓口に電話して、受信できない理由のいくつかを聞いてそれらが状況に合わないならば修理ミスかもと言い出そうかと思いつつ状況説明をした。
担当者とはなしをしているうちに、我が家のハイビジョン液晶TVは出始めに近い製品なのか地デジ入力がCATVパススルー仕様ではないということが分かった。あとで知ったのだがCATVパススルー対応のときは初期スキャンのとき周波数帯域を問う画面が出るらしい。担当者いわく地デジ放送を受信するには、CATVパススルー対応地デジチューナーが必要だが地デジチューナーも付いたHDD/DVDレコーダーを購入したらどうかということである。我が家のTVの地デジアンテナ端子と壁端子間に入れられるような簡単な機器はどうもないらしい。
我が家のTVに外付けのCSチューナーのスカパーは普通のビデオ入力で見ている。それでもディジタル放送だから画面はきれいで安定している。地上アナログは画面が乱れることが多いから出来るなら地上放送もディジタルで見たいという気はある。また新し物好きの私としては地デジ放送を見られないのも面白くない。
私がHDD/DVDレコーダーに録画するのは主にCSスカパー(SD)のニュース関連とミステリー番組である。家族でなんとなく見る地上放送はほとんど放送されるそのとき見る。だからHDD/DVDレコーダーを新しくするのはもったいない。そこでアナログTVにつなげば見られるという地デジチューナーを購入することにした。いまどきの地デジチューナーは調べた限りではほとんどがCATVパススルー対応である。そのなかからネットで1万円しない地デジチューナーを購入した。1月30日それを接続し我が家も地デジを見られるようになった。
ハイビジョン液晶TVのメーカーでは我が家の型式以降の製品はすべてCATVパススルー対応になっているとのことである。それを聞くとそのメーカーが先見性に遅れをとって企画当時CATVパススルー対応にしなかったように聞こえてくる。しかし同じ頃に他社の製品を購入した家では問題なく地デジを受信しているから、私が旧型仕様の安物買いに走った結果かもしれない。それにしてもケーブル配信の当地にいながらCATVパススルー対応にするのが当然と意識することもなくその仕様をチェック出来なかったのは私のミスである。
ところで地デジを見て液晶の不具合を経験した私が気になることがある。短い時間だから気にすることはないのかもしれないが、4:3映像で左右に出る黒帯やさらにそれがレターボックス映像のとき左右上下に出る黒帯のことである。黒帯の縁で焼き付かないかと気になって自動的に違和感のない拡大映像になるようTVを設定していても、黒帯を含めたワイド映像で放送されているようで機能しない。16:9画面が前提の地デジならその映像に黒帯がないようにすべきではないのか。番組によってかあるいは放送局によってか黒帯になる部分に何らかの画像がでるものがあるが、全放送でそうしてほしいものである。(これはBSにも言える。)
補足: とんまなこと (H21.02.15)
地デジ放送を見ていたら、地デジ対応を促すコマーシャルが流れるのである。もう地デジにして見ているのにである。アナログとディジタルで同じ内容の放送をしているためだと思われる。しかしアナログでは4:3画像にして放送している。それなら地デジ放送も地デジ対応を促すコマーシャル枠くらいは「地デジ化ありがとう」のような内容にする手間をかけたらどうかと思ってしまうわけである。
No.12 TV事情のこと (H12.07.18)