屋久島南部尾之間以西では家庭用TVアンテナではTVは見られない。私の家もその地域にある。山の陰になり鹿児島や種子島から電波がとどかないところである。そこでTV共聴システムが敷設されている。共聴アンテナは種子島からの電波を受信できる原地区の海よりの高台にある。
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共聴アンテナ 地上波用は種子島を向いている BS用は衛星に向いている |
上は種子島方向から見たアンテ ナ柱3本 下はアンテナ側か ら見た水平線に霞む種子島 |
共聴システムではVHFチャンネルで日本テレビ系、フジテレビ系、TBS系、テレビ朝日系とNHKの2局がはいる。CATVチャンネルでNHKのBS2局がはいる。東京テレビ系とWOWOWははいらない。
共聴システムを利用するにはTVケーブルを引き込むことが必要である。県道沿いの幹線はNHKが敷いたようである。そこから各戸へは自費で引き込む。例えば周りに家のないところにはじめに引っ越して来たとする。幹線から家まで仮に支線敷設に100万円かかるとするとそれを自分で負担しなければならない。次ぎに引っ越して来た人は支線から自分の家まで子支線を敷く。子支線代は自分で負担する。支線代ははじめての人と当分割りにするのでこの場合はじめての人に50万円支払わなければならない。
以降子支線に孫支線、それにひ孫支線とつながりツリー構造ができる。新しく引っ越してきたら自分の系統の各支線ごとぶら下がっている戸数で初期費用を均等割りし各戸に割戻し金を支払って回らないといけない。大層面倒くさい。
私が越して来たときは事情が良くわからずすぐそれをできなかった。近隣からTV見ているのにケーブル代が戻って来ないとクレームがでた。あわてて調べて割戻し金を渡して回った。その当時で10軒以上あったと思う。最近は不動産業者が気を配って間に入ってアドバイスや代行をしているようである。
屋久島では台風や雷雨でしばしば停電がある。共聴アンテナ付近が停電するとTVは見えなくなる。BSアンテナを自宅につけるとTV信号が切れてもBS放送は見ることが出来る。我が家はそうしている。まれに奥まったところでは共聴ケーブルを敷かずBSアンテナだけの家もある。
共聴システムを利用するには共聴組合に入らなければいけない。私は代理店だか委託業者だかの平内電器で入会金5000円支払った。使用料だか維持料だかは毎年払うことになっているらしい。だがこの5年請求も何もない。組合組織がうまく機能していないようである。TV信号が不調の時は平内電器が修理してくれる。料金は組合負担らしい。
とりあえず本土並にTVを見るには平内電器にケーブルを敷いてもらえばよい。
補足: 地デジ放送のこと (H20.11.26)
今月の町報と一緒に配られたビラによれば、今まで今年中に配信開始と広報されていた地デジ放送が設備の関係で来年一月にずれ込むようである。
No.260 地デジ開始のこと (H21.02.09)